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[試合後会見]2019.12.2

井上浩樹! 衝撃のワンパンチ。

 日本スーパーライト級チャンピオンでWBOアジアパシフィック同級王座決定戦に臨んだ井上浩樹(27=大橋)が2日、後楽園ホールを歓喜の渦に巻き込んだ。対戦相手は実力者のジェリッツ・チャベス(28=比)。
井上が豪快に倒した
  試合を決めたのはサウスポー井上の左カウンターストレート! 序盤の探り合いの中で、井上の右フックに左フックを大きく振って会場を盛り上げたチャベスだったが、冷静に試合を進めた井上が一発で仕留めた。
来年は勝負の年
 日本王座に続く2本目のベルトを手にした井上は、「初の12ラウンドでの試合で慎重に進めてしまい展開の作り方が悪かった。ナオ(井上尚弥)のアドバイスは聞こえていたが、その通りにできない歯がゆさがあった」と快勝にも首をひねった。しかし、「相手が疲れてパンチを振ってきたところを狙っていた。最後のパンチは手応えがあった。KO負けしたことのない相手を倒すことができて良かった」と安堵の表情を見せた。
 会見に同席した大橋秀行会長は、「野次に乗せられず自分のボクシングを貫いたことを評価したい。これで世界ランクも入ると思う。トップランク社に売り込みたい。スーパーライト級は平岡アンディとの2枚看板でいきたい」と合格点を与えた。井上が保持する日本王座は返上するかは熟考したいと語った。
最後のパンチは見えなかった
 一方、初めてのダウンとKO負けにがっくりとうなだれたチャベスは、「最後アゴに入った左ストレートは見えなかった。後半に勝負をかけるつもりだった…。この試合に懸けていた…」と、ショックを隠しきれない様子で途切れ途切れにコメントした。
日本ランキング1位永田大士(三迫)
 リングサイドで観戦した日本同級1位の永田大士(三迫)は、「慎重な試合運びでいつ打ち込むのかと思っていたが最後のパンチはドンピシャだった。サイドワークなどを確かめているように見えた。やっぱりそうだなという癖を再確認できた。間近で見ることができて良かった。この試合でさらに評価が上がるので必ず自分が勝つ」とコメント。来年のチャンピオンカーニバルでの必勝を誓った。
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