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[試合後談話]2019.11.9

バンタム級トーナメント準決勝は衝撃KO決着!

 元WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の山中慎介氏がアンバサダーを務める「GOD'S LEFTバンタム級トーナメント準決勝」が9日に後楽園ホールで行われ、日本同級8位の南出仁(24=セレス)と日本同級13位の中嶋一輝(26=大橋)が拳を交えた。アマチュア時代は中嶋が2勝1敗と勝ち越している。この日、不戦勝で決勝戦進出を決めた堤聖也(23=角海老宝石)と争うのは――。
試合前のセレモニー
 試合が始まる前に出場選手と山中氏がリングに上がりオープニングセレモニーが行われた。マイクを握った山中氏は、「残念ながら1試合中止になったが、実力者同士で面白い試合になるので期待していてください」と挨拶した。
中嶋が豪快KO勝ち
 サウスポー同士の一戦は南出が積極的な攻撃を仕掛けるのに対し、中嶋は前の手で距離を測ると右フックを振り抜き先制のダウンを演出。立ち上がってきた南出に左ストレートから返しの右フックでキャンバスに沈めた。
井上尚弥から祝福された
 得意の右フックを炸裂させて決勝戦にコマを進めた中嶋は、「ダウンを奪ったパンチは自然と出たパンチ。ゴッドレフトとは逆のパンチでしたね」と茶目っ気たっぷり。続けて、「サウスポーでオーソドックス相手より多少不安はあったが、アマで対戦した当時の良いイメージが残っていた。相手のスピードとフェイントは警戒していて、速さはあったが、ガードの上から受けたパンチはあまり威力を感じなかった」と冷静に振り返った。
パンチが強かった
 一方、まさかの初回KO負けを喫した南出は、「ダウンをもらってしまい焦ってしまった。アマ時代に対戦した時よりパンチが強くなっていた。途中からあまり覚えていない…」と言葉少なに語った。
決勝戦は中嶋vs堤
 中嶋の強打を目の当たりにした堤は、「正直、強いと思った。圧倒的不利だと思われているので挑戦者のつもりで戦い実力を証明する。僕が絶対に勝ちます」と優勝を宣言した。

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