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[試合後会見]2019.10.10

消耗戦となった日本Lライトフライ級王座戦

 日本ライトフライ級王者の堀川謙一(39=三迫)が10日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで同級4位の高橋悠斗(26=K&W)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。57戦目のベテラン堀川が王者の力を見せつけたのか、それともタイトル初挑戦の高橋が頂点に立ったのか――。
高橋が新チャンピオン
 立ち上がり、高橋がプレスをかけて右フックをヒット。対する堀川は慌てずにジャブで距離を探った。3回、高橋は距離を詰めて右クロス、左ボディを好打。さらには右ショートアッパーで迎え撃ち攻勢をかけた。5回、堀川は偶然のバッティングで左目上をカット。前半終了時の公開採点は48-47×2、49-46×1で挑戦者がリードした。6回、堀川はワンツーを痛打すると距離を取り見栄えの良さをアピール。続く回も左ボディからワンツーで顔を弾いた。終盤は両者とも一歩も引かず打ち合い譲らなかった。ジャッジに委ねられた採点は1者がドローとしたが、残り2者が高橋を勝ちとし王座が交代した。
諦めなくて良かった
 タイトル初挑戦で新王座に就いた高橋は、ベルトを肩にかけて会見に臨むと「(ベルトは)俺のだ〜!」と叫び、喜びに浸った。「前半は倒せると思ったが、持ち直してきたのはさすがだった。堀川さんはキャリアがあり引き出しもあった。後半ポイントを取られたので、セコンドから『残り2ラウンド取らないと人生変わらないぞ』と言われ自分を信じて前に出た」と声を弾ませた。
 ベルトと同時に世界ランク入りも濃厚だが、「世界だなんてまだ言えない。強い選手相手に防衛していきたい。堀川さんのような偉大なチャンピオンになりたい」と笑顔を見せた。
ジム創立3年目で初のチャンピオン誕生
 入門時から高橋とコンビを組んでいる笠康次郎チーフトレーナーは、「形はどうであれベルトを獲れたことは良かった。作戦は半分もできなかったが、最後は気持ちで押し切った。まだ実感は沸かないが、今日は褒めたいと思います」と愛弟子の活躍に目を細めた。
相手が強かった
 一方、王座から陥落した堀川は、「相手は強かったが、勝たなければいけない試合だった。自分の弱さを痛感した」と口数少なく試合を振り返った。
 加藤健太トレーナーは、「公開採点が出てからどうするか決めてしまった。前半は何もしないまま1ポイント失点した状態で後半に進んでしまった」と前半の戦いを悔やんだ。今後に関しては、「まだ続けさせます!」と現役続行を後押しした。
採点表

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