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[公開練習]2019.9.27

井上拓真がスパーで超技術戦!

 WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級暫定王者の井上拓真(23=大橋)が27日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。井上は11月7日(木)にさいたまスーパーアリーナで正規王者のノルディ・ウーバーリ(33=仏)と王座統一戦に臨む。東京五輪フェザー級代表候補のジャフスリー・ラミド(19=米)と3ラウンドのスパーリングを行った井上は、中間距離でハイレベルな駆け引きを展開し、緊張感たっぷりの攻防を見せた。
お互い一歩も引かなかった
 スイッチヒッターのラミドはウーバーリと同じサウスポースタイルでスパーリングを開始。井上がワンツー、左ボディで先制攻撃を仕掛けるが、対応力の高さを見せたラミドはそれ以降パンチを浴びることなく静まり返ったジム内で神経戦が続いた。3ラウンド残り30秒を切ったところで井上が左ボディからノーモーションの右ストレートを打ち込めば、ラミドもペースを渡すまいと手数を出して終了。4〜5ラウンド目はマスボクシングに切り替えた。
ラミドとは合計20ラウンドのスパーリングを消化
 実戦練習を終えた井上は、「相手が上手いのでいつも以上に集中した。アマチュアのトップ選手なので駆け引きを楽しむことができた」と感想を語ると、「ラミドはウーバーリとはタイプが違うが、昨年末の試合の時よりサウスポーに対する当て勘や距離が良くなった。どんな場面になっても対応できるよう引き出しを増やしている」と正規王者撃破に自信を示した。
ラミドは井上の勝利を予想
 井上の印象を聞かれたラミドは、「攻撃的なタイプ。パンチをシャープにしていけば勝てると思う」と勝利に太鼓判を押した。
ベルトを獲って自信がついた
 決戦まで緊張感の続く中、リラックスの方法はスーパー銭湯に行くことと、Netflix(ネットフリックス)を見ることだと話した井上。キャリア最大の難敵を迎えるが、「相手は2度オリンピックに出ている選手だし緊張感は今までで一番ある。どんな相手かワクワクしている」と大一番に胸を躍らせていた。

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