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[試合後談話]2019.9.12

松田恵里が元自衛隊ボクサーとV1戦

 日本女子アトム級王者の松田恵里(25=TEAM10COUNT)が12日、後楽園ホールで開催された「Victoriva.5」で挑戦者で同級2位のモンブランみき(26=Reason押上)を相手に日本王座初防衛戦を行った。わずか3戦で日本とOPBF2冠王者に輝いたスピードスター松田が強さを見せたのか、それともタイトル初挑戦のモンブランがジム初のベルトを奪ったのか――。
松田がTKO勝利
 サウスポー松田がサイドに回りながらジャブを飛ばすのに対し、モンブランは打ち終わりに右ストレートを好打し上々の滑り出しを見せる。2回、ギアを上げた松田はワンツーで顔を弾くと右目下を腫れさせ上回ると、続く回には右フックを効かせポイントを加点。モンブランも4回に距離を詰めて打ち合いに持ち込むと右カウンターを決めたが、5回にリングを大きく使った松田に逆ワンツーを打ちこまれ痛烈なダウンを喫した。最後は松田は立ち上がったモンブランにパンチをまとめてレフェリーストップを呼び込み、初のKO勝ちを飾った。
やっと倒すことができた
 控室に戻ってきた松田は、「相手の目が腫れてきたのがわかり、パンチを狙い過ぎてしまった。相手にパワーを感じたので、もっと早く揉みあいをするのを止めて足を使うのに切り換えればよかった。右フックは前回の試合より当たったと思う」と喜びよりも反省の弁。それでも4戦目での初のKO勝利に表情を崩すと、「ダウンを奪ったパンチは相手が入ってくることを狙っていた。今のままではまだまだなので、さらに精進していきたい」と飛躍を誓った。
もう一度戦いたい
 一方、健闘むなしく敗れたモンブランは、「カウンターの手応えはあったが、右目が見えなくなって距離感が掴めなくなった。勝てるかもと思ったところにカウンターをもらってしまった。ストップされたがまだ戦えた。初のタイトルマッチは楽しかった」と振り返り、涙でタオルを濡らした。
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