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[予備検診・調印式]2019.5.17

小西伶弥「昨年の借りはここで返す!」

 IBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級タイトルマッチの予備検診と調印式が17日に神戸市内のホテルで行われ、王者のフェリックス・アルバラード(30=ニカラグア)と挑戦者で同級3位の小西伶弥(25=真正)が会場に姿を現した。試合は19日(日)に神戸ポートピアホテルで開催される「THE REAL FIGHT」のメインイベントにセットされている。昨年3月に同会場で世界初挑戦した小西は、「この会場は初めて負けた場所なので世界チャンピオンになって借りを返す」とリベンジを誓った。
胸囲は小西が4.5p上回った
 最初に行われた予備検診では身長はほぼ変わらないが、アルバラードがリーチで8p上回っていることが判明した。体格で有利なアルバラードだが、「数字は関係ない。気にしないで戦う」と話すと、小西は「体格の大きな選手とスパーリングを重ねてきた。江藤さん(江藤日出典トレーナー)としてきたことをリングで出すだけ」と問題なしを強調した。
調子の良さを見せたアルバラード
 2013年大晦日に行われた井岡一翔戦以来、2度目の来日となったアルバラードは、「あの試合は私にとって良い経験になった。すべての面でレベルアップしている。精神的にも肉体的にも良いコンディションだ」と仕上がりの良さをアピール。挑戦者の印象を聞かれ、「カニサレス戦を見たが非常に強い相手だ」と警戒するも、「自分がチャンピオンであることを実証するような素晴らしい試合を見せたい」と好ファイトを約束した。会見後には小西やメディアに自ら握手を求め王者の振る舞いを見せた。
自分のボクシングを貫く
 対し、これが2度目の世界挑戦となる小西は「チャンスを作ってくれた山下正人会長、この試合のために厳しいトレーニングを積んでくれた江藤トレーナーに感謝したい」と頭を下げ、「昨年の世界戦で負けて本当に悔しい思いをしてきたので、今回は人生を懸けて練習してきた。パンチを打たれず、自分の持ち味であるしつこいスタイルで相手の得意なところを潰していく」と必勝を誓った。
 調印式後のグローブチェックでは日本製のグローブが用意され、アルバラードは赤色、小西は青色を選択した。
山下正人会長
 会見に同席した山下正人会長は、「チャンピオンはKO率が高くてパンチが強いが、江藤トレーナーと積み重ねたトレーニングの成果をどこまで発揮できるかだと思います。小西は昨年の世界戦で惜しくも敗れましたが、同じ場所で世界挑戦することは願ってもないチャンス。ポートピアホテルで負けた借りはポートピアホテルで返す。令和の時代に伶弥が勝つ」とベルト奪取に期待を寄せた。
明日は前日計量
■健診結果
王者:フェリックス・アルバラード(ニカラグア)
身長:163.0cm
頸周:35.0cm
胸囲:86.0cm
リーチ:173.0cm
血圧:111/79mm/Hg
脈拍:51/min
体温:36.2℃

挑戦者:小西伶弥(真正)
身長:163.5cm
頸周:35.0cm
胸囲:90.5cm
リーチ:165.0cm
血圧:125/81mm/Hg
脈拍:63/min
体温:36.1℃

■オフィシャル
レフェリー/染谷路朗(日本)
ジャッジ/ジル・ロビエゴ・ゴー(フィリピン)、アダム・ハイト(オーストラリア)、野田昌宏(日本)
立会人/安河内剛(日本)

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