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[台湾興行]2018.10.1

木村翔と競い合う渡邉の中華圏遠征

木村翔と競い合う渡邉の中華圏遠征

 先月29日、台湾の台北市体育館で行われた『台湾プロボクシング選手権』では、メインイベントで渡邉卓也(29=青木)がOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級シルバー王座をかけてパイブーン・ローカム(タイ=※旧称マクサイサイ・シットサイトーン)と戦い、7回TKO勝ちを収めたが、プロボクシング興行を生観戦することがほとんどない台湾の観客に、日本人たちによる戦いは心を震わせることができたのか。
王座獲得に乱舞するフアン
 既報のとおり、台湾でのプロボクシング興行は過去に数える程度しか見当たらず、今回の主催者となった台湾アマチュアボクシング界の理事長は「本格的なものであれば、これが台湾初のプロボクシング興行だ」と豪語したほどだった。大半の前座試合は、アマチュア選手たちに呼びかける形で成立。一方、第2試合では中国プロボクシング界で「唯一のママさんボクサー」と言われているフアン・ウェンシ(中国)もジャルシリ・ロンムアン(タイ)を7回に倒し、WBCアジア女子スーパーフライ級王座決定戦を制した。
安定感のある攻めで7回にしとめた
 メインイベント。渡邉の執拗なボディ攻撃が徐々に効き、ディフェンスの意識が下がっていたところで、ワンツーを顔に叩き込まれたマクサイサイは、戦意を喪失してダウン。レフェリーがカウントを取らずに試合を止めると、会場から大きな拍手が湧きあがった。
 とはいえ日本よりも熱狂したムードでもない。そう思った渡邉にとって、予想外の反響はこの後だった。大会閉幕を待っていた観客たちが多声リング上に押し寄せ、撮影攻めが殺到。宿舎に戻る時間がだいぶ遅くなった。
中華圏で「本土は木村。残りは自分」と渡邉
 日本企業のキャッチフレーズを引用して「台湾のリングは“百人乗っても大丈夫!”でしたね」と冗談を言った渡邉。そもそも昨年の上半期までの青木ジムでは、この渡邉が最初に中華圏に根づく流れだった。香港ではスーパースターのレックス・ツォー(香港)の前座で登場していた時期も、「日本の選手は技術力が高い」と確固たる地位を得た。しかしその現地滞在中の昨年7月に同い年の同門、木村翔(青木)が中国・上海でゾウ・シミン(中国)を破ってWBO世界フライ級王座を獲得。嬉しい反面、出世争いで一気に追い越されたとも思った。
「今回の興行にも、中国大陸の選手が何人か出ていましたけど、そのトレーナーから“木村がいかに偉大か”をずっと熱弁されました」
戦友・木村の去就も気になるところ
 渡邉が獲得した地域王座は今回のシルバー王座で5つ目。これらは木村のような世界王座の“一本釣り”とはまた異なり、堅実に世界の頂点を目指す路線で、重要なプロセスだと渡邉は思っている。
「同じ試合でも王座がかからないかかからないかで重要性が変わって来ます。そのためにタイトルマッチを成立させるのに、日本の多くのみなさんにサポートして頂いてきました。だから中国で勝ったときは日本で応援してくださってる人たちに勝利を報告したいですが、日本で勝ったときは中華圏の人たちに感謝を報告したい」
ルールはマカオ人役員が現地で会議
 拠点となるエリアが日本にとどまっていないことを、幸せに思うと語った渡邉。台湾では今後もプロボクシング興行が開かれる意欲が残っており、今回獲得したシルバー王座の防衛戦として渡邉が再び出場するではあれば、それは確かな新文化の芽生えになるだろう。
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