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[前日計量]2018.8.16

八重樫東「泥臭く勝つ」

 世界3階級制覇王者の八重樫東(35=大橋)が明日17日に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.64」のメインイベント、スーパーフライ級10回戦で前WBOアジアパシフィック同級王者の向井寛史(32=六島)と対戦する。その前日計量が16日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。計量を終えた両者は、フェイスオフで約10秒間睨みあった。
しっかり勝っていく
 これがスーパーフライ級転向2戦目となる八重樫は200gアンダーの51.9kgでパスした。「ライトフライ級から2階級上げたことで減量のストレスが少なくなった」と語ると「最低限の対策はしてきたので、あとはコンディションにアジャストして自分の持っている引き出しを引っ張り出していく。明日はフタを開けてみないと分らないが面白い試合になると思う」と意気込みを口にした。
約5年4ヶ月ぶりの日本人との対戦
 2012年6月に世界ミニマム級王座統一戦で名勝負を繰り広げた井岡一翔(29)が、同じスーパーフライ級で現役復帰した。「戻ってくると思っていた。僕とどう絡んでいくのか分らないが、タイミングが合えば戦うでしょうし、縁がなければそこまで。今は目の前の試合に勝つだけ。どんな形でもいいので泥臭く勝ちにいく」と井岡との再戦に興味を示しつつも、向井を撃破することに集中するとした。
自分はチャンスに恵まれている
 ベルトを返上し対戦相手に名乗り出た向井は、リミットちょうどの52.1kgでクリアした。「これだけ知名度のある選手と戦えると思っていなかった。こうして取材にも来てもらえるしボクサーとしてありがたい限り。ここで名を挙げられないようでは世界だなんて言えない。明日は勝つことだけ考えてリングに上がる」と静かに闘志を燃やした。
スーパーフライ級で戦ってきたプライドがある
 キャリア25戦目で初の後楽園ホール登場となる向井は「踏み込みの速さと決め打ちのコンビネーションを警戒したい。ボディを狙って来ると思うがそうはさせない。後楽園ホールの目の肥えたお客さんに見てもらい、3度目の世界挑戦を目指したい」と強く拳を握った。
好試合の予感!
 両者には11pの身長差があるが、八重樫はこれまでも体格の差を克服して勝利を重ねてきた。鋭い踏み込みから懐に入って接近戦に持ち込むだろう。一方、向井は王座を返上し、あえて敵地に乗り込むあたりにこの試合にかける覚悟が感じられる。世界ランカー同士の一戦は、序盤から目の離せない攻防が繰り広げられるはずだ。

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