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[試合後談話]2018.6.17

刈谷で矢吹正道が再起戦

 緑ジムが期待をかける矢吹正道(25)が17日、愛知県刈谷市あいおいホールで開催された「中部日本新人王準決勝」のメインイベントに登場。緑ジム移籍2戦目で元世界ランカーのヒルベルト ・ペドロサ(25=パナマ)を迎えて50.0kg契約8回戦に臨んだ。
完勝した矢吹
 試合は、矢吹の思い切りの良い左ボディが世界への扉を開けた。前戦の移籍初戦をKO負けしている矢吹は、冷静にペドロサの動きを見た。ペドロサも矢吹の右を警戒してか、1ラウンド目は様子を見る展開。2ラウンド、ペドロサはプレスを強めると右オーバーハンドを狙った。しかし、矢吹は冷静さを保ち、強烈な左ボディを決めるとペドロサは苦悶の表情を浮かべて両手をキャンバスにつくダウン。そのまま10カウントを聞かせた矢吹が元世界ランカーを撃破した。
見事なKO勝利を収めた矢吹
 試合後、矢吹は「試合に向けて、真正ジムに出稽古に行かせてもらって、チャンピオンたちとスパーリングをしました。向こうには悪いですが、互角以上に戦えていたと思います。練習では、そのレベルではあるとは思っていたのですが、前回、ユーリ選手(ユーリ阿久井政悟=倉敷守安)に1ラウンドで倒されていますし、やっぱり練習と本番は違うので、今回は開始から気をつけながら戦いました」とコメントした。
 「相手のパンチは見えていた。セコンドの指示でボディを狙ったのですが決まって良かった。これで世界ランキングが獲れると思うので、もう一度ユーリ選手と対戦したい」と次戦は阿久井へのリベンジ戦を希望した。
松尾敏郎会長
 緑ジムの松尾敏郎会長は「前回の試合で負けているので今回は賭けでしたが、元々は力のある選手だと思っているので、勝ってくれて良かった。本人も言っているが、これで世界ランキングも入ると思うから、ユーリ選手にリベンジして、次に進めていきたいね」とリベンジマッチを前向きに検討することを明言した。
矢吹は強かった
 一方、世界王者への再チャレンジに向けてステップアップの試合と意気込んでいたペドロサは「悔しいね。ボディが本当に効いてしまった。また練習を頑張って、世界を目指すよ。日本の皆さま、応援ありがとう」と汗を拭った。
 

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