KOダイナマイトが3.27に引退式

　世界王座を11度防衛した元WBA(世界ボクシング協会)スーパーフェザー級王者"KOダイナマイト"内山高志(38=ワタナベ)と、"痩身の暗殺者"の異名を誇った元日本&OPBF東洋太平洋フェザー級王者、天笠尚(32=FLARE山上)の引退式が3月27日(火)、後楽園ホールで開催される「ガッツファイティング&DANGAN209」のリングで行われることが決まった。

　抜群の破壊力で世界王座に約6年間君臨した内山は16年4月、12度目の防衛戦で暫定王者のジェスレル・コラレス(パナマ)に2回KO負けを喫し王座から陥落。同年の大晦日に再戦したが判定2-1で敗れ、王座返り咲きはならなかった。そして昨年8月に惜しまれつつも引退を表明。今年2月に行われた2017年度年間表彰式では、これまでの功績が称えられ特別功労賞を受賞した。

　また、長身から繰り出す強打でアジア圏を制した天笠は、14年大晦日にWBA・WBO世界スーパーバンタム級統一王者のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に挑み11回終了TKOで敗れたが、それまで無敗を誇った難攻不落の絶対王者から2度のダウンを奪い確かな爪痕を残した。その後、世界再挑戦を目標に再起したが、16年4月の英国でのWBCインターナショナル戦、昨年9月のWBOアジアパシフィック戦はいずれも王座獲得とならず、引退を決意した。
　2010年代のボクシング界をリードしてきた内山と天笠。3月27日はその雄姿を目に焼き付けたい。