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[メキシコ情報]2018.2.8

「まだ戦えた」不満たらたらのフエンテス

 4日、沖縄県立武道館で比嘉大吾(22=白井・具志堅)の持つWBC(世界ボクシング評議会)フライ級王座に挑戦、右のボディブローを浴びて1回2分32秒KO負けを喫したモイセス・フエンテス(30=メキシコ)が、帰国後も「レフェリーが10カウントを数え上げたことには納得がいかない。まだ戦えた」と不満を漏らしている。フエンテスは試合直後も「2度と立ち上がれないようなダメージを被っていたわけではない」と負け惜しみを口にしていた。

 惨敗がよほど悔しかったのか、あるいは自分でも受け入れがたいものだったのか、フエンテスはカウントアウトしたレン・コアビスト・レフェリー(カナダ)の判断にいまだに納得がいかない様子だ。メキシコに帰国後、毎週火曜日に開かれているマウリシオ・スライマン会長の「コーヒー・カンファレンス(コーヒーを飲みながらの歓談)」に出席。そこでフエンテスはスライマン会長に、「比嘉がパワーとスキルのある強い選手であることは知っていた。彼が私を激しく殴ったことは受け入れるが、続行できないほどではなかった。結果について再検討を要求したい」と直訴した。これに対しスライマン会長は「レフェリーとスーパーバイザー(立会人)の報告を待って精査する」と応じるに留めた。
 フエンテスは16年12月に来日して田中恒成(畑中)に敗れた際も「トレーナーが仕事をしなかった。コンディションが悪かった」と、周囲に敗因があるかのように話していた。負け犬の遠吠えにしか聞こえないのだが…。


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