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[試合後談話]2017.9.13

江藤3兄弟のけじめをつける

 江藤三兄弟の長兄、元WBA世界フライ級暫定王者で現WBCスーパーフライ級5位の江藤光喜(29=白井・具志堅)が、13日に後楽園ホールで開催された「第54回ザ・カンムリワシファイト&DANGAN194」のメインに登場。13戦7勝(2KO)4敗2分のワチャラポン・シットサイトーン(18=タイ)を相手に2度目の世界戦をアピールする一戦に臨んだ。
3回TKOで若きタイ人を一蹴
 初回は、175pと江藤を1p上回る長身のタイ人が積極的にジャブ、ワンツーを突き懐の深さを見せたが、江藤は冷静に距離を測ると単発の好打から徐々にペースアップ。3回に入ると打ち合いのなかで左フック、右アッパーを効かせダウンを奪った。ここは立ち上がったワチャラポンだが、ダメージの色は濃く、左フックでこの回2度目のダウン。あとは一方的となり、レフェリーストップによる3回TKOで江藤が快勝。15年11月の世界戦敗退から4連勝を飾った。
一緒に沖縄を盛り上げる!
 控室に戻った江藤をいの一番に祝福したのは、「入門当初から目をかけてもらっている」というジムの後輩・比嘉大吾(22)。来月22日にWBC世界フライ級王座初防衛戦を控える比嘉にとっては、江藤は頼もしいスパーリングパートナーでもあり、二人して世界チャンピオンになり、沖縄に凱旋するのが目下の夢だ。
長男・湊仁(みなと)くんと 来月には第2子も誕生
 具志堅用高会長も、世界的に盛り上がりを見せるスーパーフライ級戦線に江藤が入り込む余地はあると見ている。来年にも世界再挑戦の青写真を描いているようで、「大吾と2枚看板で世界戦をしたい」と希望した。これに江藤も「誰でもどの団体でも構わない」と話し、3兄弟でチャンピオンになると決め沖縄から上京してきたが、双子の弟・大喜と末弟の伸悟がグローブを吊るした今、「江藤3兄弟のけじめをつけないと。絶対に世界を獲る」と力を込めた。
岩原が日本ランカーに逆転勝ち
 セミファイナルでは岩原慶(27=本多)が日本スーパーフェザー級12位の粟田祐之(26=KG大和)を破る波乱があった。岩原は初回、同じサウスポー粟田の左ストレートでダウンを喫するも、ここから立て直し攻勢に転じると、最後は連打で攻め立てレフェリーストップを呼び込んだ。
勝ち続けタイトルまで登りつめる
 殊勲の岩原は試合後、「立ち上がりは力が入り過ぎてしまい、詰めたところで倒された。そこは反省点だが、その後は落ち着き、いつも通りに自分の距離で戦うことができた」と試合を振り返り、日本ランカーを相手の逆転TKO勝ちを喜んだ。この1勝で日本ランク入りも期待され、今後は上のステージでの戦いが岩原を待ち受ける。

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