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[試合後会見]2017.9.10

スーパーフライ級祭りは世界大戦の幕開け!

 涼しくなった夕暮れ時に米国デビュー戦を迎えたWBO世界スーパーフライ級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が試合後、共同記者会見の前に日本人記者の囲み取材に応じた。また、メインカード3試合の勝者は、それぞれ記者会見で各国の記者の質問に答えた。
 主に中南米の選手がリングに上がるこの日のスタブハブセンターには、先日京都で世界王座を獲得したWBA世界スーパーバンタム級新チャンピオンのダニエル・ローマン(米国)も足を運んでいた。筆者が「チャンピオンになって、人生は変わったか」と聞くと満面の笑顔で「YES」と答えた。また、今をときめくワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)にプロ唯一の黒星を付けたオルランド・サリド(メキシコ)もリングサイドの記者席の近くにいたが、ファンの写真撮影の列を崩してコメントを取る勇気は最後まで出なかった。
オーランド・サリドは超人気!
 4ヶ月ぶりに「スーパーフライ級2」をテレビ放送したHBOのトップのピーター氏は「ニエベスはプロ、アマ通じて一度もダウンすらしたことがなかった選手。そんな相手をボディで倒して勝ったのだから、ボクシングファンには井上の強さが伝わったはず。これから、井上と対戦するボクサーはその強さを知ることになる」とWBOチャンピオンを高く評価した。
井上尚弥(大橋)
 試合の自己評価を70点としたモンスターは「スッキリしない勝ち方になった。相手が勝てないと知りながら戦っていると試合が枯れる。白熱した試合がしたい」と本音がこぼれた。試合中に挑戦者を挑発した場面に関して「相手が出てこなかったから」と逃げ回るニエベスでは手応えはなかったようだ。また、2ラウンドに残り10秒の合図とゴングを勘違いしたことに関して「緊張というよりは、試合に入りすぎていた」と照れ笑いを浮かべた。
八重樫東(大橋)
 リングサイドで試合を観た八重樫東(大橋)は「(ロマゴン戦に)持っていかれましたね」とメインイベントの衝撃を口にしたが「アメリカデビュー戦でもまだ底を見せなかったことがすごい」と尚弥のポテンシャルの高さに改めて驚かされていた。
シーサケット・ルビンサイ(タイ)
 試合後のリング上で「タイのボクシング界にとって、この勝利はタイ国外で歴史上ナンバーワンのビクトリーだ」と喜びを表現したシーサケットは「115lbでナンバーワンを証明できて嬉しい」と切り出した会見の席で、次戦の対戦相手に関して、井上かエストラーダのどちらと戦いたいかと問われると「どちらとでも戦うし、どちらにも勝つ自信がある」と淡々と答えた。
ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
 クアドラスとの挑戦者決定戦を制したエストラーダは「チョコラティートがKOで勝つと思っていたので驚いたが、シーサケットに勝つ自信はある。年内にしたい」とすでに臨戦態勢に入っている。

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