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[前日計量]2017.5.25

再出発の高野人母美 パフォーマンスは封印?

 元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏をトレーナーに迎え、新たなチームでの再出発を図る元OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者の高野人母美(29=協栄)が、25日の「A-sign.Bee3」(後楽園ホール)で3年ぶりに対戦するOPBFスーパーフライ級5位のカイ・ジョンソン(竹原&畑山)と都内の日本ボクシングコミッション本部事務局での前日計量に臨んだ。モデルボクサーの高野と言えば、これまで計量時のパフォーマンスでメディアを賑わせてきたが、今回は奇抜な衣装もなく演出は封印――。と思いきや、秤の前でおもむろに指を口に入れると、右下奥の義歯を取り出した。「入れ歯なんです。これでも何グラムか計量に影響があるので。入れ歯洗浄剤のお仕事待ってます!」と一方的に話した高野は契約体重の55.0sをリミットでパスし、これを横目で見ていた無言のカイも同じ体重でクリアした。
アゴの骨が溶け、今年1月に手術したと高野
 高野は計量後、報道陣に囲まれると「カイ選手との再戦を楽しみにしていました。1ヵ月半前から亀田トレーナーについてもらっているので、教えてもらったことが出せればいい」とコメント。
どう変わったのか見たいと亀田トレーナー
これに対し亀田トレーナーも「教えてきたのはほんの基礎、選手として入口程度のトレーニング。彼女が以前と比べどう変わったのか、この先どこまで伸びるのかを計りたい。年内は体作り、勝負は来年ですよ」と話し、明日の試合は結果よりも内容を重視するとのこと。ただし、高野の恵まれた体格と潜在能力は買っており、「あのスタイルで下半身が安定し、強いパンチが打てるようになれば、とんでもない選手になる」と期待した。
再戦とかは関係ない とにかく勝つだけ
 一方、14年6月の対戦で高野に5回TKO勝ちしているカイは、「向こうはリベンジしたいという気持ちが強いと思うが、私はその上を行く練習をしてきた。しばらく白星から遠ざかっているので、これから前に進むためにもとにかく勝ちたい。それだけです」と静かに闘志を燃やした。

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