エンダムは思ったより小さいと村田諒太

　いよいよカウントダウンに突入した日本ボクシング史上に刻まれる世紀の一戦。3日後の20日(土)東京・有明コロシアムで世界に挑む五輪金メダリストの村田諒太(31=帝拳)が17日、WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王座決定戦を争う同級1位のアッサン・エンダム(33=カメルーン/仏)と都内のホテルで予備検診を行い、ともに異常なしと診察された。
　エンダムと初めて顔を合わせた村田は「互いにメンチを切り合うタイプじゃない」としガッチリ握手。検診後の会見で現在の心境を語った。

　「テレビの中と比べ、想像していたより少し小さい」とエンダムの印象を口にした村田は、検診データの数値を見て「思ったより僕の手が長い」と笑ったが、「だからといって試合に影響するものではない」と気持ちを引き締めた。

　あと3日と迫り、コンディションについて問われると「ウェイトも作り上げているので、後は疲れを抜いて体調を維持し、最高の状態でリングに上がるだけ」と話し、「ボクサータイプのエンダムとファイタータイプの僕が正々堂々とぶつかり合う、良い試合になると思う」と世界戦を心まちにした。

　一方、来日から良いコンディションを保っていると語るエンダムは、村田について「特別な印象はないが、身長が高く、ナイスガイだということは知っていた。私もだが、そんな彼がリングの上でどう変わるのか楽しみ」と笑みを浮かべ、「村田にはしっかりと準備をしてきてもらいたい」と注文づけた。

WBA世界ミドル級王座決定戦
■予備検診結果
同級1位 アッサン・エンダム
身長:181.2cm
胸囲:95.0cm
首周:39.8cm
リーチ:187.5cm
血圧:130/71mm/Hg
脈拍:49/min
体温:36.9℃

同級2位 村田諒太
身長:182.8cm
胸囲:98.0cm
首周:41.2cm
リーチ:188.0cm
血圧:148/64mm/Hg
脈拍:61/min
体温:36.9℃