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[海外ニュース]2016.11.7

パッキャオのライバルたち

パッキャオのライバルたち

 10歳若いジェシー・バルガス(27=米)を判定で下して3度目のWBO世界ウェルター級王座獲得を果たしたマニー・パッキャオ(37=比)は、試合後のリング上で「ウェルター級でもスーパーライト級でもOK」と今後について幅広い選択があることを明かした。今後、パッキャオと対戦する可能性のあるライバルたちは多く、リング外の争奪戦は激しくなりそうだ。
左:パッキャオ 右:バルガス
 パッキャオは5日の試合で最終回に顔面をカットし、その治療のため会見には姿を現さなかった。顔面の傷の縫合は16針におよんだと伝えられる。気になるパッキャオの今後だが、試合後のリング上でマイクを向けられた37歳の王者は「147ポンド(ウェルター級)でも140ポンド(スーパーライト級)でもOK。誰とでも戦う」といったニュアンスのコメントを発した。
メイウェザーとの再戦はない?
 ファンが最も望むのは、この日もリングサイドにいたフロイド・メイウェザー(米)との再戦だが、トップランク社のボブ・アラム・プロモーターは「彼は引退した」と話しており、メガファイトの再現は難しいようだ。最も可能性が高く現実的なのがスーパーライト級のWBC&WBO王者テレンス・クロフォード(米)との対戦だ。7度の世界戦(全勝4KO)を含め29戦全勝(20KO)のクロフォードはライト級とスーパーライト級の2階級制覇王者で、左右どちらの構えでも戦えるスイッチヒッターとしても知られる。この2年で評価が急上昇中で、なによりもトップランク社の契約選手である点が強みだ。今回のパッキャオの復帰戦前にも対戦候補として名前が挙がっていたが、6階級制覇王者自身がバルガスを指名したためクロフォード戦は先延ばしになった経緯がある。パッキャオが「140ポンドの試合もOK」と言ったのは、このクロフォード戦を意識してのことだ。ただし、昇竜の勢いのクロフォードとの対戦となると、パッキャオにとってリスクの高いカードとなりそうだ。クロフォードはスピードがあるうえテクニックの面でも卓抜したものがあり、しかも動きが俊敏で、パッキャオにとっては相性の悪いタイプとみられているからだ。ただ、噛み合わせが甘くなることが予想されるため、一部では歓迎されざるカードともいわれる。
キース・サーマン
 ウェルター級のライバル王者たち、WBA王者キース・サーマン(米=28戦27勝22KO1無効試合)、WBC王者ダニー・ガルシア(米=32戦全勝18KO)、ケル・ブルック(英=37戦36勝25KO1敗)らとの統一戦も興味深い。サーマンとガルシアは来年3月4日に統一戦を行うことが決まっており、この勝者とパッキャオが対戦することになれば盛り上がることは間違いないだろう。ふたりともトップランク社とは犬猿の仲といわれるアル・ヘイモン氏の傘下という点がネックだが、ここにきて両社が雪解けムードということもあり、共通の利益のために手を組む可能性は十分にある。そういった意味では4階級制覇の実績を持つ前WBA世界スーパーライト級スーパー王者のエイドリアン・ブローナー(米=35戦32勝24KO2敗1無効試合)も有力な候補のひとりといえよう。ヘイモン氏傘下のブローナーは今回のパッキャオの復帰戦の最有力候補としてリストアップされていたが、報酬アップを求めたため除外された経緯がある。来年2月に無冠戦が決まっており、そこで存在感を示せば再び浮上してきそうだ。ブルックは9月にミドル級王座に挑んでTKO負けを喫しており、ウェルター級に留まるかスーパーウェルター級に上げるか思案中と伝えられる。体格に恵まれた実力者だけにウェルター級で活動を続けるとなればパッキャオを脅かす存在といえる。
アミール・カーン
 このほか元WBA&IBF世界スーパーライト級王者のアミール・カーン(英=35戦31勝19KO4敗)も忘れてはなるまい。このカーンはパッキャオと同じフレディ・ローチ・トレーナーに師事していた時期があり、ふたりはスパーリングをした仲でもある。スピードのあるカーンとの試合はカードとしては興味深いが、5月にミドル級王座に挑んで痛烈なKO負けを喫しているカーンは再起戦も決まっておらず、現時点では現実的ではないといえる。また、フェザー級とスーパーフェザー級を制覇し、近い将来にライト級進出を狙っているワシル・ロマチェンコ(ウクライナ=7戦6勝4KO1敗)もパッキャオ戦に興味を示していると伝えられる。ロマチェンコは今月26日にニコラス・ウォータース(ジャマイカ)戦を控えており、まずはそれをクリアすることが先決だ。仮にウォータースに勝ったとしても、パッキャオとの対戦となると現時点では体格差があり過ぎるため、これも非現実的な組み合わせといわざるを得ない。ただ、「無理」「不可能」という言葉をことごとく打ち破って現在の地位を確立したパッキャオと同様、五輪連覇の実績を持つロマチェンコもプロ3戦目で世界王座獲得、7戦目で2階級制覇という離れ業を成し遂げており、超ウルトラCがあったとしても不思議はないのかもしれない。
プロモーターのアラム氏
 アラム・プロモーターの構想ではパッキャオは来年も2度、リングに上がる計画になっていると伝えられる。フィリピンの上院議員でもパッキャオのスケジュールが最優先される点は今回と同じだが、試合間隔から判断して初戦が4月か5月、第2戦が9月か10月あるいは11月が有力と思われる。あえて対戦相手を予想するならば、春にクロフォード戦、それをクリアした場合は秋にサーマン対ガルシアの勝者と対戦、とみる。2017年、「戦う上院議員」は誰と拳を交えるのだろうか。
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