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[公開練習]2016.5.18

田中恒成「左が成長」

 名古屋市内の畑中ジムで18日、前WBO世界ミニマム級王者の田中恒成(20=畑中)が次戦に向けて練習を公開した。ライトフライ級への転級初戦となる試合まであと10日、田中は「順調にきています」と体調に不安のない様子で大粒の汗を流した。
 試合は5月28日(土)、名古屋国際会議場で開催される畑中ジムのイベント「SOULFIGHTING.51」のメインでIBF世界ライトフライ級9位のレネ・パティラノ(比)とライトフライ級10回戦で拳を交える。第1試合は午後1時30分ゴング予定。
左に注目
 公開練習に臨んだ田中は、今回の試合のために招聘したフィリピン人パートナーのジュジー・オリバー(比=30戦23勝(11KO)5敗2分)を相手に4ラウンドのスパーリングを披露。振り回すオリバーに足を使い打ち終わりにスピードのある左ジャブから左ボディを決め仕上がりの良さをアピールした。スパーリング後は、当日テレビの解説を務める元WBA世界ミニマム級王者の星野敬太郎氏(46)を相手に1ラウンドのミット打ち。その後は、畑中清詞会長を相手に4ラウンドのミット打ちを披露し練習を終えた。
順調です
 練習後に会見に臨んだ田中は「今回はうまく調整できていると思います。練習終わりであと2.5kgくらいなので問題ないですね」と体重調整も順調な様子だ。「前回の試合からは特に左を練習してきました。主導権を握るための左、決めるための左をしっかり練習できたと思います」と左の強化に自信をみせた。「自分でも納得できる勝ち方をしたいですね。できたら後半にKOを狙っていくつもりです」と意気込みを語った。
畑中清詞会長
 会見に同席した畑中清詞会長は「今回はライトフライ級でのテストマッチですね。スカッと勝ってくれたら試合後すぐにでも(世界戦の)交渉に入るつもりです」とプランを明かした。「恒成も言ったように今回はレインボーレフトで決めてくれたらいいね。できたら5ラウンドくらいでKOが理想」と笑顔で会見を締めた。
左:元世界王者の星野敬太郎氏
 1ラウンドのミットを受けた星野敬太郎氏は「当日、解説を担当しているので、参考のために受けさせてもらいました。左がやばいですね。元々左は強いけど、左は本当にフックもジャブもやばいですね。今回の試合は早いラウンドで終わると思いますよ」と田中の仕上がりに太鼓判を押した。
ジェジー・オリバー(比)
 スパーリングパートナーで世界戦の経験もあるオリバーは「コウセイはパンチもパワフルだし、スピードもエクセレント。次の試合は必ずKOで終わると思う。世界にすぐ行ける」と舌を巻いた。

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