[公開練習]2025.4.23
重岡銀次朗の動きが変わった!
前IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王者の重岡銀次朗(25=ワタナベ)が23日、都内のジムで公開スパーリングに臨んだ。
重岡とIBF世界同級王者のペドロ・タドゥラン(28=比)の再戦は、5月24日(土)、インテックス大阪で開催される「3150×LUSHBOMU vol,6」のセミファイナルで行われ、その模様はABEMAで無料ライブ配信される。
10ヶ月ぶりの再起戦で、ダイレクトリマッチに臨む重岡は、「こんなに早く(タドゥランと)できるとは思っていなかった。昨年、初めて負けて、どうやったらリベンジができるかを考えていた。この10ヶ月で足りないところを伸ばしてきた。当日は、ハッキリとした形でリベンジしたい」と気持ちを高めた。
一度、拳を交えたタドゥランの印象を聞かれた重岡は、「体が強くて、12ラウンドずっと打ち合ってくる」と話し、「前回は、相手のスタイルに付き合ってしまったので、別の展開に持ち込みたい。自分のスタイルを貫き、進化した姿を見せる」と意気込んだ。
ここ数戦は、KOを意識して好戦的なスタイルだったが、「アマチュア時代の良かったスタイルを忘れていた。プロになったからといってすべてを変えるのではなく、アマ時代の良かったスタイルを取り戻しつつ、使い分けていきたい」と語った。左ストレートを当てたいために、やや前のめりになっていた構えをアップライトにして、足を使いながらテンポを意識したボクシングだ。
日本ミニマム級7位の坂田一颯(21=S&K)との2ラウンドでのスパーリングでは、ステップを刻みながら丁寧にジャブを突くと、右ボディをヒット。出入りとガードを意識しながら、軽快な動きを披露した。
コンビを組む町田主計トレーナーは、「前回は、2ラウンドに右目を怪我して、難しい展開になった。相手は前戦と変わらず左の上下を狙ってくるはず。重心の位置など細かい部分を修正してきた」と重岡の成長に太鼓判を押した。今年の1月から同門で元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(31=ワタナベ)やアマチュア選手とのスパーリングを始めており、今後はフィリピン人パートナーを招聘する。
3月30日(日)には、兄・重岡優大(28=ワタナベ)がWBC世界ミニマム級王者のメルビン・ジェルサエム(31=比)とのリマッチに臨んだが、ベルト獲得はならず。しかし、試合翌日にSNSで再起を表明した。試合後、「また一緒に頑張ろう」と声をかけたことを明かすと、「ずっと兄の背中を追っていたので、たまには自分が先にチャンピオンになって、切磋琢磨していきたい。流れは良くないが、自分が勝つことで流れを変える。KOを狙いすぎず、流れの中で倒せたら。ただ、TKO負けしているので、やり返したい気持ちもある」と言葉に力を込めた。
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