武居由樹と比嘉大吾! 遠慮なしで倒しに行く!

　WBO(世界ボクシング機構)バンタム級タイトルマッチの記者会見が31日、横浜ベイシェラトンホテルで行われ、王者の武居由樹(28=大橋)と同級1位の比嘉大吾(29=志成)が顔を揃えた。

　バンタム級注目の一戦は、9月3日(火)、有明アリーナで開催される「NTTドコモ presents LeminoBOXING」のセミファイナルで行われ、Leminoで独占無料ライブ配信される。

　初防衛戦に臨む武居は、「ここまで順調に来ている。(前日計量まで)残り2日。しっかりと気を引き締めて、頑張りたい」と意気込むと、横に並んだ比嘉に対し、「試合が決まってから初めてお会いするが、いつもと変わらないニコニコした顔。そのニコニコに騙されないよう、殺気を持って倒しにいく。5月の試合はKOできなかったので大吾さん、すみませんがバチッと倒させていただきます」とけん制した。

　一方、6年5ヶ月ぶりに世界戦のリングに上がる比嘉は、「しっかりと練習して、体重も順調に落ちている。武居君はパンチ力があるが、それよりも距離感を評価している。距離は遠いが、倒す練習だけをしてきた。このイベントの中で、一番良い試合を見せる」と、王座返り咲きに力を込めた。

　武居とコンビを組む八重樫東トレーナーは、「野木さんと大吾とは、ずっと一緒にトレーニングをしてきた仲だが、しっかりと割り切って敬意を持って戦う。現役時代から野木さんから指導を受けていて、トレーナーとしても先輩でよく知っているし、大吾の性格もわかっている。武居とプランを練ってきた。周りがびっくりするような展開になる」と、王座防衛に自信を示した。

　デビューから比嘉と二人三脚で歩んできた野木丈司トレーナーは、「当日、リングに上がる瞬間は、獰猛な獣みたいな比嘉大吾と、手綱を引くトレーナーという関係になって戦う。一瞬で終わる決め手を持つ2人の試合なので、いつ終わるかわからない。いわゆる良い試合になると、かなり勝ち目が出てくる。いろいろな作戦をその都度、駆使しながら状況を見極めて戦いたい」と、こちらも自信たっぷりだった。