武居由樹vsメディナ! 衝撃KOを見たトップ選手の見解

　WBO(世界ボクシング機構)バンタム級王者の武居由樹(29=大橋)が14日、名古屋IGアリーナで開催された「NTTドコモ presents Lemino BOXING」で同級1位のクリスチャン・メディナ・ヒメネス(25=メキシコ)を迎えて3度目の防衛戦に臨んだ。

　KO宣言した武居と世界初挑戦のヒメネスの一戦。衝撃KO決着をトップ選手たちは、どのように見たのかーー。

■WBC世界バンタム級休養王者
■堤聖也(角海老宝石)
「日本人がずっと(バンタム級世界王座を)独占していたので、寂しい気持ちもあるし、悔しくもある。(メディナとは)先月、スパーリングをしたが、気持ちとしては武居選手に勝ってほしかった。結果はショックだったが、すごく見応えがある素晴らしい試合だった。(メディナは)攻めに全振りしているイメージ。やっぱりあの右が強かった。個人的にはアッパーが上手い選手だと思っていたが、最後はアッパーで決めた。初回のダウンが尾を引いた。もし、自分がやるとしたら自分のスタイル的に殴り合わないといけないので、かなりリスクが高い相手。(武居選手は)途中、効かせて倒すタイミングがあるんじゃないかなと思ったが。長引けばチャンスがあるかなと思ったが、メディナは打たせると厄介なタイプ。サウスポーに対してはどうなんだろうなと思ったが、あまり関係なしに殴り合いましたね。まだ対戦相手としてはピンとこない」

■IBF世界フライ級王者
■矢吹正道(緑)
「挑戦者がどっしり構え、ガードもしっかりして、武居選手の飛び込みのパンチなど対策を練っていたと思います。挑戦者のパワーパンチやノーモーションの右が良かったですね。1ラウンド目の痛烈なダウンがずっと影響してたと思います」

■元WBOアジアパシフィック・フライ級王者
■畑中建人(畑中)
「メディナ選手は武居選手をよく研究してると思いましたね。入っていくところを何度も合わせてましたので。何よりメディナ選手のパワーは、バンタム級で群を抜いていました。1ラウンド目のダウンは衝撃的でした」

■元OPBF東洋太平洋&WBO-APウェルター級王者
■佐々木尽(八王子中屋)
「正直なところ、武居選手が勝つと予想しておりましたが、1ラウンドからメディナ選手がすごく良くて、ダウン取った時はすごくびっくりしました。結果的に負けてしまいましたが、武居選手のダウン取られても倒し返してやろうという気持ちが前面に出ていて、武居選手が倒し返すんじゃないかと、ずっと思える素晴らしい試合でした。武居選手の熱いボクシングがすごく見ていてさらに好きになりました。メディナ選手おめでとうございます」

■IBF世界Sバンタム級6位
■下町俊貴(グリーンツダ)
「メディナ選手は武居選手をかなり研究して対策をしているように感じました! パワフルで、すごく強さを感じました。驚きました」