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[試合後談話]2024.3.29

日本ミニマム級戦線に動きあり!

 108回目を迎えたフラッシュ赤羽ジム主催の「OVER HEAT BOXERS NIGHT」が29日、後楽園ホールで開催された。メインイベントは、ミニマム級8回戦。日本ランキング1位の長谷部守里(28=三迫)にノーランカーの岡田真虎(29=JBスポーツ)が挑んだ。

日本ランキング1位を撃破!

 試合は初回に動いた。ジャブを突いて丁寧にプレスをかけた長谷部に対して、初回終了のゴングと同時に、岡田の左ストレートがジャストミート。顔面に喰らった長谷部がまさかのダウン。2回以降も長谷部が距離を詰めてリズムを取り直したが、要所で左ストレートを顔面に打ち込んだ岡田が、最終回に顔面を叩いたところで、レフェリーが試合を止めた。

笑顔が弾けた控え室!

 笑顔で控え室に戻った岡田は、開口一番、「しっかりと喧嘩しようと思っていたが、まさかのダウン。これまで(ダウンを)とったことなかったので、『あっ』と思って。アウトボクシングを淡々とやってしまった。見てるお客さんはつまらなかったと思うが、勝ててよかった」と試合を振り返った。

潜って打つ左ストレート

 記者の質問に「相手のパンチを見て、自分だけ打つ」と考えて試合に臨んだことを明かした。ダウンを奪った左ストレートは、山田武士トレーナー直伝の伝家の宝刀。「潜り込んで打った」と笑顔が弾けた。

 山田トレーナーも笑顔で取材に応じ、「想像通り、うまくやった。左のまっすぐを散らしたり、丁寧にやった。噛み合わせはいいと思ったので、試合の話が来た時には即決していた」と愛弟子を労った。

岡田の今後に注目!

 今回の試合に向けて、「人生で一番練習した」と、チーム岡田全員が口を揃えた。昨年9月に敗れた岡朱里 (19=KWORLD3)戦の前には15ラウンドだったスパーリングも、今回は70ラウンド消化していた。

 「練習しなきゃダメってことだよ」と念を押した山田トレーナーは、岡田の今後に関して「ミニマム級が適正階級」としながらも、日本タイトル挑戦は、時期尚早との考えを示した。

初回にダウン!

 岡田は「岡くんが強くて、岡くんのおかげで、『喧嘩できる、打ち合いができる』と思った。(ここまで)長かった」と、しみじみと勝利を噛み締めていたが、最後は「スキップで家に帰りたい!」と締めくくった。

番狂せに苦渋をなめた長谷部守里
 控え室に戻った長谷部は「流れを持っていかれた」と初回終了間際のダウンで、試合の組み立てが狂ったことを悔やんだ。サウスポーに対する苦手意識はないという長谷部だが、岡田の左ストレートには「反応できなかった」と振り返った。

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