「彼が無敵ではないことを証明する」

　WBA(世界ボクシング協会)ライト級王者ホルヘ・リナレス(32=帝拳)対WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ/米)の王者対決は12日(日本時間13日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われる。4度目の防衛を目指すリナレスと、3階級制覇を狙うロマチェンコは試合3日前となる9日(日本時間10日)、MSG近くのスペースに設置された屋外リングで軽いトレーニングを公開した。リナレスは「彼が無敵ではないことを証明してみせる」と話している。
※リナレス対ロマチェンコは13日(日)午前9時からWOWOWプライム・チャンネルで「エキサイトマッチ・スペシャル」として生中継の予定

　試合が近いということもあって、両選手は道行く人に試合をアピールする狙いでトレーニングを公開した。日本でプロデビューしてから16年、これが48戦目になるリナレスは「私は世界王者であり続けるために勝ちたい。ロマチェンコが無敵ではないということを証明するつもりだ。この試合は私にとってすごく大事なもの。自分を信じて戦う。私は勝つために来た」と意気込みを話した。
　これに対しロマチェンコは「ボクシングの歴史に名前を刻みたい。この試合は複数階級制覇や複数の王座を獲得するためのステップでもある。リナレスがどう戦うかは分からないが、試合後にはリゴンドー(17年12月に6回終了TKOで完封したギジェルモ・リゴンドー)と比較することになるだろう。ただ、リナレスはライト級で最強のひとりなので簡単に勝てるとは思っていない」と気を引き締めていた。
　4度目の防衛戦となるリナレスは47戦44勝(27KO)3敗、サウスポーのロマチェンコは11戦10勝(8KO)1敗。オッズは9対1でロマチェンコ有利と出ている。