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「SUPERFLY2」と銘打ったイベントが24日(日本時間25日)、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで行われた。メインではWBC(世界ボクシング評議会)スーパーフライ級王者シーサケット・ソールンビサイ(31=タイ)が、挑戦者同級1位ファン・フランシスコ・エストラーダ(27=メキシコ)と対戦。このほかIBF(国際ボクシング連盟)とWBA(世界ボクシング)のフライ級タイトルマッチも行われた。
WBCスーパーフライ級タイトルマッチ
〇シーサケット・ソールンビサイ(タイ)
12回判定(2対0)
×ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
IBFフライ級タイトルマッチ
〇ドニー・ニエテス(比)
7回53秒TKO
×ファン・カルロス・レベコ(亜)
WBAフライ級王座決定戦
〇アルテム・ダラキアン(アゼルバイジャン/ウクライナ)
12回判定(3対0)
×ブライアン・ビロリア(比/米)
ニエテス対レベコのIBFフライ級タイトルマッチは、ベテラン同士の対決とあって比較的静かな立ち上がりとなった。互いに警戒心が強いのか派手なパンチの交換にはならず、場内からは焦れた声も漏れ始めた。そんな矢先の6回、試合は大きく動いた。それまでもやや優勢だったニエテスが右のカウンターを浴びせて挑戦者の足をふらつかせたのだ。続く7回、勝負に出たニエテスは相手をロープに追い込んでおいて左フックをヒット、ダウンを奪った。レベコは立ち上がったが、ダメージは明らかでコーナーがレフェリーにストップを要請した。初防衛に成功したニエテスは46戦41勝(23KO)1敗4分。元ライトフライ級、フライ級王者のレベコは43戦39勝(19KO)4敗。
WBAフライ級王座決定戦は、ビロリアが好調なスタートを切ったと思わせたが、前半を終えるころからダラキアンが主導権を掌握。元2階級制覇王者を迎え撃ちながら正確なパンチを浴びせて優位に立った。ビロリアも7回に右を好打したが、相手に移った流れを引き戻すことはできなかった。9回、ダラキアンがビロリアを上から押さえつけたため減点を科されたが、これが大勢に影響を及ぼすことはなかった。終盤に入るとビロリアは顔面を朱に染めながら逆転を狙ったが、目的を果たせないまま試合終了のゴングを聞くことになった。アゼルバイジャン出身で現在はウクライナ国籍を持つ新王者のダラキアンは16戦全勝(11KO)。37歳のビロリアは46戦38勝(23KO)6敗2無効試合。