武居由樹とユッタポンが計量をクリア!

　この日の計量は、一般公開されたため、約50人のファンが、試合会場でもある横浜BUNTAIに集まった。普段の計量会場とは違う雰囲気の中、黄色い声援を受けた武居は53.5kg、挑戦者のユッタポンは53.1kgで計量をクリア。約20秒続いたフェイスオフの前には、武居の方からユッタポンに歩み寄って、固い握手を交わし、互いの闘志を確かめ合った。

　大橋秀行会長は、「武居は体重面で少し心配していたが、しっかりと落ちて一安心。バンタム級にも慣れてきたようだ。明日は、中盤から後半勝負になるのではないか。チャンピオンになって、守りに入っていたので、野生味を出してくれたらね」と、武居本来のアグレッシブな戦いを期待した。

　公開計量に関しては、「ラスベガスでの井上尚弥の前日計量を見て、やろうと決めた。ファンも楽しめるし、(やって)良かったと思う。次の井上の試合でも、できればやりたい」と、本場アメリカの雰囲気を輸入してきた。

　程よい緊張感を持ったまま取材に応じた武居は、「練習段階から調子が良く、明日が楽しみ。モチベーションはめちゃくちゃ高い。バンタムでの試合は3回目で、減量のやり方もわかってきた。ここ最近で一番、減量が上手くいった。(ユッタポンと)並んでみて、あらためて身長が低いなと思ったが、顔つきが良く、戦う表情をしていた。公開計量で声援を送ってもらい、嬉しいし力になる。世界戦初のメインイベンター。(自分の怪我で延期してしまい)めちゃくちゃ迷惑をかけたので、明日は爆発させたい。横浜BUNTAIは、大橋ジムの先輩が戦ってきた会場。大橋ジムの看板を背負って、横浜を盛り上げたい」と、抱負を述べた。