[公開練習]2025.7.18
高見亨介! エネルギー全開! 世界に向けて一直線!
WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級1位の高見亨介(23=帝拳)が18日、都内の帝拳ジムで報道陣に練習を公開した。
世界初挑戦の高見は、7月30日(水)、横浜BUNTAIで開催される「U-NEXT BOXING.3」で、WBA同級王者のエリク・ロサ(25=ドミニカ共和国)に挑戦する。
デビューからわずか3年で世界の舞台に立つ高見は、「23歳のイケイケの若手なので。イキイキとした姿を見てほしい」と、さわやかな表情で世界王座奪取を誓った。
高見は、多くのメディアが集まる世界戦独特の雰囲気にも笑顔を見せるなど、楽しんでいる様子が伺えた。高見は「体重もいつもより早めに落としていて、コンディションはバッチリ」と意気込みを見せ、「相手は足を使ってくるので、最後まで追いかけて、終盤までに仕留める。6ラウンドまでに決めたい」と、自信たっぷりにKO宣言した。
プロ入り後、初めてのサウスポーとの対戦になるが、「苦手意識はない。むしろカウンターを当てやすいので得意」とキッパリと言うと、「良い内容のスパーリングができた」と手応えを口にした。
ここまで、WBA世界ミニマム級2位の松本流星(27=帝拳)、元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(31=ワタナベ)、日本ユース・ミニマム級王者の北野武郎(21=大橋)らと93ラウンドのスパーリングを消化。合計120ラウンドの実践練習を見込んでいる。
帝拳ジムの浜田剛史代表は、「言われたことをすぐにできるし、度胸があるので、あれこれ言う必要がない。予測しないことが起こっても対応してくれる。相当、勢いがあるので、そのまま走らせたい」と、23歳の高見に全幅の信頼を置く。
今回からチームに加わったオギー・サンチェストレーナーは、「試合で勝つためにゲームプランを組み立ててトレーニングしていた」と語り、それに対して高見は「オギーは毎回、変化をつけたトレーニングをしてくれる」と強力サポートに感謝した。
会見後は、松本と2ラウンドのスパーリングを披露。ピーンと緊張感が張り詰める中、高見はプレスをかけながら右ボディストレートをヒットすると、リターンの右ストレートを好打。2回、松本はサイドの動きを意識しながら、ボディワークでかわすが、高見は思い切りの良い右を叩きつけ、ロープに詰めて連打を繰り出した。
その後、サンチェストレーナーのミット打ちでは、コンパクトかつシャープなコンビネーションを打ち込むと、ボディプロテクターを着用した田中繊大トレーナーとのミット打ちでは、強烈な左ボディ、右ストレートを叩き込み、絶好調をアピールした。練習が終わると、報道陣から自然と拍手が沸き起こった。それを聞いた高見は「張り切りすぎました」と笑顔を見せた。
躍動感があり、エネルギーに満ち溢れていて、初の世界戦が待ち遠しい雰囲気が感じ取れた。公開練習後、囲み取材に応じた高見は「『世界を獲ると変わる』と言われるが、それがどんな景色なのか、今から見るのが楽しみ」と大粒の汗を拭いながら、決戦を心待ちにしていた。
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