[試合後会見]2024.12.7
師走のライト級決戦! 三代大訓と丸田陽七太!

日本ライト級タイトルマッチ、王者の三代大訓(30=横浜光)対同級3位の丸田陽七太(27=森岡)の一戦が7日、後楽園ホールで開催された「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントで行われた。
ライト級テクニシャン対決は、戦前の予想通り、中間距離での神経戦が繰り広げられた。
中間距離でお互いの攻め手を読む高度な駆け引きが続く中、三代がジャブで顔を弾きポイントを連取。3回、左を浴びた丸田は、何度か右目を瞑る仕草を見せた。4回、丸田は強引に前に出て左アッパーで反撃。前半終了時の公開採点は、49-46×3で三代がリード。6回も三代が試合運びの上手さで上回った。6ラウンドが終わると、丸田陣営が右目の負傷のため棄権の意思を示した。
試合後、爽やかな笑顔で会見に応じた三代は「6ラウンドが終わって、ここからだと気合いを入れ直していた。ここから自分の身体の強さだったり、回転力を出したりしようというタイミングで終わってしまった。(丸田選手が)目をシバシバさせていたのには気がづいていたが、棄権するほどとは思っていなかった」と相手の棄権による勝利に少し驚いたようだが、「丸田選手のほうが(リーチの)長さはあるが、調整能力は自分の方がある。ただ、ハンドスピードは速かった。ジャブの差し合いでは勝っていると思った。初回からこれなら対応していけると思った」と、緊張感ある技術戦を振り返った。
第1ターゲットは宇津木秀!
今後については「次のチャンピオンカーニバルもありますが、どんな道でもやれるならいつでもやりたい。宇津木一択!」とOPBF東洋太平洋&WBO-AP統一王者の宇津木秀(30=ワタナベ)に対戦を呼び掛けた。そして、IBF(現在IBFライト級9位)でもチャンスが来たら。声がかかればベルトは返上する」と、積極的にチャンスを掴んでいきたい姿勢を示した。
一方、右目の負傷のため棄権した丸田だが、3ラウンドに右拳を痛めたことも明かした。森岡ジムの森岡和則会長は「『次のラウンドも行けます』というので行かせた」と言うと、丸田は「目が二重三重に見えて、右拳の感覚がない中で『あと1ラウンド!、1ラウンド!』と思いながら戦ったが、これ以上は仕方がない」と右目を瞑りながら、悔しさを滲ませた。
右目と右拳を負傷
続けて「効いたパンチはなかったが、フェイントを入れてもバックステップされたりと(三代選手は)距離感が良かった。前半は楽しく戦えたが、怪我をしてからプランが変わってしまった」と語った。
リングサイドで観戦した日本同級1位の村上雄大(24=角海老宝石)は、「激戦になるかなと思っていましたが、三代選手のジャブが綺麗で攻め切った。強い丸田選手に勝ったのは、本当に凄いし、強い」と感想を語った。
続けて「試合が終わって感じたのは、やはり宇津木選手(ワタナベ)と三代選手の統一戦が注目されていて、三代選手からも(自分は)あまり相手にされてない感じがした。ベルトを返上するかもという話も聞いてるが、もしやるとなったら『今に見てろよ』と思いました。(三代選手と)やるとなったら、絶対に負けません」とコメント。来春のチャンピオンカーニバルでのベルト奪取を誓った。
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