[試合後会見]2024.10.17
力石政法が世界前哨戦で魅せた!

IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級3位の力石政法(30=大橋)が17日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル123」のメインイベントに出場。61.0kg契約10回戦でフィリピン・スーパーフェザー級王者のアルネル・バコナヘ(30=比)と対戦した。
世界挑戦を見据える力石のパフォーマンスに注目が集まった。
右フックを強振するバコナヘに対し、サウスポー力石はガッチリとブロック。ジャブから丁寧に組み立てた。試合が決まったのは、2回。力石がカウンターの左ボディアッパーを突き刺し、ダウンを演出。痛烈なKO勝ちを飾った。
鮮やかなKO勝ちで世界前哨戦をクリアした力石は、「2ラウンドで仕留めたが、アッパーで倒したかった。地味な倒し方だった。今日は力を抜いて、基本に徹した。練習してきたことはあまり出せなかった」と、自身のパフォーマンスに納得はいかなかったようだ。
会見に同席した大橋秀行会長は、「最後に決めたカウンターの左ボディは、あのタイミングで打てるのは大きな武器」と高評価した。その上で、「来年、世界戦ができるように準備している」と、世界初挑戦にGOサインを出した。
力石は「以前は焦っていたが、今は焦りはない。世界戦はタイミングなので、気長に待ちたい」と語った。
この日、リングサイドで観戦した兄でIBF(国際ボクシング連盟)ライトフライ級王者の矢吹正道(32=LUSH緑)は、「動きが硬かった。相手は一発狙いだったので、やりにくかったと思うが、もう少し上手くできたのではないか。今日は70点」と、完勝にも厳しめの点数をつけた。その上で、「伸びる環境にいるので、緑ジムにいる時より強くなる」と期待した。
兄弟同時世界王者へ
10月12日(土)王座返り咲きに成功した矢吹だが、試合後、ライトフライ級王座を返上し、フライ級に転向することを明かした。それに対し力石は、「体重がきついのはわかっているが、個人的には、チャンピオンのままライトフライ級に残ってもらいたい。自分としては、同時期に世界チャンピオンになりたい」と、兄弟同時期での世界チャンピオンにこだわりを見せた。
一方、KO負けを喫したバコナヘは、「パンチを出したところにもらったので、余計に効いてしまった。力石はパワーがあった」と、サバサバとした表情で振り返った。
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