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[合宿情報]2018.11.13

井上家が熱海合宿をスタート

 WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上尚弥(25)、WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級4位の井上拓真(22)、日本Sライト級1位の井上浩樹(26)の3人が、13日から静岡県熱海市で3泊4日の走り込み合宿をスタートした。3人は初日からハードなメニューで下半身をいじめ抜いた。拓真は、12月30日(日)に太田区総合体育館でWBC世界同級2位のペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)とWBC世界バンタム級暫定王座を争う。
競争しながら走った
 まずは800mを3分のペースで10本。1回走り終わるごとにタイムを速くするルールで走った。続いて砂浜ダッシュを5本、さらに今回から取り入れたという、1袋17kgの重さの土のうを担ぎ、砂浜ダッシュなど、約1時間のメニューをこなした。
重さ34kg!
 楽しみながら取り組めるようにジャンケンで負けた者は2袋(34kg)を持ち全力ダッシュした。トレーニングの最後はフリスビーをしながらクールダウン。これは拓真が一番正確に投げていた。
しっかり勝ちたい
 年末に念願の世界初挑戦が決定している拓真は、数年ぶりに足がつったというがストレッチでほぐし大事には至らず。拓真は、「張り切り過ぎても良いが、ケガだけには気をつけたい。いつも以上に気合いが入るがバランスよく調整していきたい」と語った。兄の尚弥がWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)1回戦でわずか70秒でKO勝ちしたことに話が及ぶと、「意識はするが、気負いすぎないようにしたい。頭の片隅に入れるが自分のボクシングを心がけたい」とベルト奪取を誓った。
同じバンタム級なのでアドバイスしたい
 罰ゲームを課しながら楽しみつつも、負けず嫌いの3人は刺激し合い、厳しいメニューを消化した。取材に応じた尚弥は、「2人には負けたくないですね。ただ、キツいだけでなく競い合いながらトレーニングすると笑いもあるし涙もある」と話し報道陣を笑いに誘った。世界に挑む拓真に対し、「自分が前回ああいう試合をしているので意識はすると思うが、本来のボクシングをしてほしい。自分の試合は3月ぐらいで、期間が空くのでサポートに回りたい」と兄弟世界王者誕生に万全の体制を敷く。
3人とも次戦はタイトルマッチ
 井上真吾トレーナーによると、拓真は来週半ばから実戦練習を開始。前IBF世界Sバンタム級王者の岩佐亮佑(セレス)をはじめ、様々なタイプのサウスポーとのスパーリングを予定している。

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