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[海外試合結果]2019.1.19

リナレス衝撃の試合結果&WBOミドル級戦

 米国・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)シアターで18日(日本時間19日)開催されたWBC(世界ボクシング評議会)スーパーライト級挑戦者決定戦&WBC同級インターナショナル・シルバー・タイトルマッチ。元3階級制覇王者で同級2位のホルヘ・リナレス(帝拳)が、同級14位で同タイトル王者の元WBA同級暫定王者パブロ・セサール・カノ(メキシコ)と対戦。メインではWBO(世界ボクシング機構)ミドル級タイトルマッチ王者デミトリアス・アンドレイド(米国)が、挑戦者同級8位アルツール・アカボフ(ロシア)を相手に初防衛戦に臨んだ。
リナレスに初回、大番狂わせ!
 リナレスが4階級制覇に向けて挑んだ一戦は衝撃の結末を迎えた。初回の開始10秒ジャブをついて距離を測るリナレスに対し、カノは連打から右の打ち下しを側頭部に打ち込み、早くも先制のダウンを奪った。再開後さらに右クロスでまたも倒れるリナレス。ペースを取り戻そうと手を出す中、左アッパーにカノが左フックを合わせ3度目のキャンバスに沈んだ。残りカウント8まで休み、立ち上がるも残り40秒程のところでバランスを崩しレフェリーがリナレスを抱え試合終了。カノが初回2分48秒TKO勝利でWBCスーパーライト級インターナショナル・シルバー王座の初防衛に成功した。厳しい敗戦となったリナレスの戦績は50戦45勝(28KO)5敗、大番狂わせを起こしたカノは41戦32勝(22KO)7敗1無効試合とした。
WBOミドル級タイトルマッチ
 サウスポー同士の対戦となったWBO世界ミドル級タイトルマッチ。序盤から王者アンドレイドはジャブで距離を保つと、大きな左で挑戦者アカボフを遠ざけた。何とかペースを奪い返そうとボディを中心に攻め込むアカボフに対し、中盤もアンドレイドは返り打つように連打を見舞う。9回にアカボフはようやく左をヒットし盛り返すが、その後も距離をとられ、10回には右目上をカット。そうして迎えた最終回、流れが変わらないのを見たレフェリーが試合をストップ。アカボフは終了を拒否するも、アンドレイドが12回2分36秒で初防衛に成功した。世界ミドル級戦線において曲者となりえる内容を見せたアンドレイドの戦績は27戦全勝17KO、2度目の世界挑戦も結果が残せなかったアカボフは22戦19勝((KO)3敗となった。
元WBO世界スーパーライト級王者クリス・アルジェリ
 ウェルター級10回戦で行われた元WBO世界スーパーライト級王者クリス・アルジェリ(米国)vsダニエル・ゴンザレス(米国)。アルジェリは中盤までのリードも、その後ゴンザレスに粘られ最終回のゴングを聞いた。結果は3-0(96-94、97-93、98-92)で再起2連勝をなった。アルジェリの戦績は26戦23勝(8KO)3敗、敗れたゴンザレスは20戦17勝(7KO)2敗1分。
セラノの7階級目は!?
 女子世界6階級制覇王者で現WBO女子世界スーパーライト級王者アマンダ・セラノ(プエルトリコ)が、6階級をいきなり下げて挑んだWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦は圧巻の試合となった。WBC女子世界バンタム級暫定王者のエヴァ・フォラバーガー(オーストリア)を相手に初回、開始と同時に攻め込むセラノ。その連打の中でサウスポースタイルからの左ボディで早くもダウンを奪うと、フォラバーガーは立ち上がることが出来ずカウントアウト。怒濤の攻めでセラノが初回35秒KO勝利で逆7階級制覇に成功した。次戦で女子世界ライト級3冠王者のケイティ・テイラー(アイルランド)との話が持ち上がっているセラノの戦績は38戦36勝(27KO)1敗1分、敗れたフォラバーガーは30戦24勝(11KO)6敗となった。

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