[記者会見]2025.7.28
寺地拳四朗とR・サンドバルが初対面!
WBA(世界ボクシング協会)・WBC(世界ボクシング評議会)フライ級タイトルマッチの記者会見が28日、横浜ベイシェラトンで行われ、統一王者の寺地拳四朗(33=BMB)と挑戦者のリカルド・ラファエル・サンドバル(26=米)が登壇し、それぞれが熱い思いを語った。
試合は、7月30日(水)、横浜BUNTAIで開催される「U-NEXT BOXING.3」のメインイベントで行われる。
統一王者として初の防衛戦を迎える拳四朗は、いつもの冷静さを崩さず、「コンディションも良くて減量も順調。相手は好青年で良い試合ができそう」と語った。2017年5月に世界のベルトを巻いてから、長きにわたり頂点を走り続けてきた風格を感じさせた。
BMBジムの寺地永会長も、「ここは通過点という認識だが、油断はしていない。勝って次のステップに進む」と気を引き締めた。
プロキャリア9年目にして念願の世界初挑戦に臨むサンドバルは、「相手は2階級で統一チャンピオンになっている素晴らしい選手。自分にとってキャリア最大の試合」と覚悟を示した。その熱意は言葉の端々から伝わり、「チームと共に立てた戦略通りに戦い、KOでも判定でも勝つ」とベルト奪取を宣言、確固たる決意を示した。
6月21日に英国バーミンガムで行われたWBC世界フライ級暫定タイトルマッチが行われ、フランシスコ・ロドリゲスJr(32=メキシコ)が判定勝ちで暫定王座を獲得。しかし、試合後の検査でVADA(自発的アンチ・ドーピング協会)は7月8日、WBCに対し、ロドリゲスから禁止薬物「ヘプタミノール」が検出されたと報告。WBCは事実関係の調査と聴聞を行い、本人の主張や証拠を踏まえた上で、ロドリゲス選手が意図的ではなく、市販のエナジーサプリメントを通じて誤って摂取したと認定。本人と裁定合意に達し、試合結果を「ノーコンテスト(無効試合)」とし、英国ボクシング管理委員会にも同様の変更を要請。暫定王座を剥奪し、ガラル・ヤファイ(32=英)を暫定王者として復位し両者の再戦を指示した。
この件に関し拳四朗は、「気にならないわけではないが、どうなるんだろうという感じ」と淡々と語った。
ここをクリアして、スーパーフライ級に上げて、世界3階級制覇の野望を抱く。「次はどうなるかわからない。まずは目の前の試合をクリアして、その先を考えたい」。拳四朗は長年積み重ねてきた経験と自信を背に、トップの座を守るため横浜のリングに上がる。
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