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2024年度優秀選手表彰式が31日、東京ドームホテルで行われ、努力・敢闘賞に輝いた那須川天心(26=帝拳)が囲み取材に応じ、「ボクシング界に少しでも貢献できて、嬉しく思います」と、感謝の気持ちを伝えた。
バンタム級を主戦場とし、WBO-AP王座も獲得した昨年について、「すごく順調に事が進んでいる。自分のレベルも相手のレベルも上がってる。(ボクシングを始めて)まだ2年かあ、という気持ちが大きい」と振り返り、「来年は、最優秀選手を狙いたい」と抱負を語った。

WBC(世界ボクシング評議会)マウリシオ・スライマン会長が、ビデオメッセージで、先日の試合で、バランスを崩しながらも倒れなかった那須川を称えたことに「褒めるとこが違う、イジられてると思った。名前を言ってもらえるのは嬉しいけど」と、記者の笑いを誘った。
世界ランキングも上位に入り、周囲からの期待も高まっているが、「(周りの期待感は)ひしひしと伝わってくる。前回の試合が次の試合の指数になっている。次は6月ごろに、前哨戦になるとジムから言われてる。クリアできれば、11月に世界挑戦」と、今年の目標を掲げた。WBCは1位に入っているため、記者の質問にも「指名されるんであれば、やらせていただきたい」と、チャンピオンの中谷潤人(27=M.T)への挑戦にも積極的な姿勢を示した。
ボクシングに転向後、着実に適応力と成長を見せてきた。井上尚弥(31=大橋)と中谷潤人(27=M.T)のやりとりに関して、「自分は自分。できることをやっていく」と、地に足付けた態度を示した。

WBA・WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(33=BMB)は、今月の統一戦で戦ったユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)と壇上で、言葉を交わしたことを明かし、「盛り上げる試合ができて勝ててよかった。以前と同じく、リラックスして戦友に戻った。また、スパーリングしようね」と、笑顔を見せた。
壇上で、井上尚弥が中谷潤人に、来年東京ドームで対戦することを呼びかけたことに、「すごいサプライズ、いずれ東京ドームでできればいい」と、自身もビッグマッチを望んだ。
PFP(パウンドフォーパウンド)のトップ10入りを果たしたことに「いい感じです。モチベーションが上がって、もっと上位を狙いたい」と述べ、今後に関して、スーパーフライ級に転級することに関心を示した。昨日のIBF世界フライ級戦で、矢吹正道(LUSH緑)がタイトル奪取に成功したが、「見てないです。上げる方が魅力的」と、フライ級よりも上の階級に照準を絞っていることを明言した。

ピンクの髪に黒のドレスで、表彰式を終えた女子部門の最優秀選手に選ばれたWBO世界女子スーパーフライ級王者の晝田瑞希(28=三迫)は、「なりたい自分になりました。昨年は1試合しかできなかったけど、私のできることは全てできたし、伸び代があると感じられた。アメリカで試合ができて、感謝の気持ちでいっぱいです。ここからは、前に進むだけ、自分の実力次第、前に進んでいくしかない」と、さらに上を目指すとし、「4月3日からロスへ行ってきます。指名試合は必ず勝ちたいし、強い相手。衝撃を与える試合をして、統一戦までいけたらいい」と、抱負を語った。
表彰式の壇上で、那須川から「アメリカで試合をするなら、日本ぽさを出したらいいとアドバイスをもらった。スーパースターの言うことなんで、素直に取り入れてみたい」と笑顔で会見を締め括った。

アマチュア部門の最優秀選手に選ばれた原田周大(23=専修大)は、来月の日本代表選考会が、当面の目標となる。この日の表彰式では、公益社団法人日本ボクシング連盟の仲間達也会長から表彰状と記念のクリスタルを受け取った後、プロ選手とも壇上で記念撮影を終えたが、「プロの選手はオーラがあった。アマチュアも盛り上げていきたい」と、2028年に開催されるロサンゼルス五輪で、金メダルを目指して精進していくことを誓った。

■2024年度優秀選手表彰式全受賞者
■プロ部門
優秀選手賞 井上拓真選手
優秀選手賞 武居由樹選手
優秀選手賞 寺地拳四朗選手
優秀選手賞 ユーリ阿久井 政悟選手
女子最優秀選手賞 晝田瑞希選手
女子年間最高試合賞 真正プロモーション
新鋭賞 増田陸選手
努力・敢闘賞 那須川天心選手
殊勲賞 堤聖也選手
技能賞・KO賞 中谷潤人選手
年間最高試合賞(国内外) 大橋プロモーション
最優秀選手賞 井上尚弥選手
■アマチュアの部
男子最優秀選手賞 原田周大選手