[公開練習]2026.9.15
井上拓真が断言! 「何回やっても勝てないと思わせる」
WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の井上拓真(30=大橋)が15日、横浜市内の大橋ジムで報道陣に練習を公開した。
井上は、9月27日(日)、TOYOTA ARENA TOKYOで開催される「Prime Video Boxing 16」のメインイベントで、同級1位の那須川天心(28=帝拳)を迎えて防衛戦に臨む。王者として再び立ちはだかる井上が、決戦を目前に揺るぎない自信を示した。
昨年11月に行われたWBC世界バンタム級王座決定戦では、井上が那須川を判定で下して王座を獲得。約10ヶ月の時を経て、再び拳を交える。
「何回やっても勝てないという内容を見せる」。井上の言葉には、チャンピオンとしての揺るぎない自信とプライドがにじんだ。
井上は「1戦目と変わらず、天心選手に勝つだけ。自分にとっては防衛戦。(相手は)相当な気持ちで来ると思うが、返り討ちにするだけ」と、静かな口調で勝利への強い決意を示した。
この試合に向けて、WBO世界バンタム級13位のジェイビエール・シントロン(31=プエルトリコ)やメキシコ人選手とのスパーリングを重ね、実戦感覚を研ぎ澄ませてきた。
那須川が「預けたものは大きい。たっぷり利子をつけて返してもらう」と発言したことに対し、井上は「預かっているものはない」とキッパリ。
「井上拓真の壁は大きいところを見せたい。自分のボクシングを仕上げることに集中している」と、王者としての存在感を見せつける構えだ。
井上真吾トレーナーは「右肩上がりで良くなっている。ボクシングに対する意識が高くなったし、より考えるようになった。相手をイメージして、より濃く考えるようになった。引き出しを瞬間、瞬間で出してほしい」と、王者の成長と仕上がりに手応えを口にした。
那須川の前回の試合を見た井上は、「以前より攻撃的になったと思う」と警戒。それでも、「相手がどう出てきても対応する。まずは完封。何もさせないこと」と、初戦を上回る内容で封じ込める姿勢を鮮明にした。
記者から「自信と過信は紙一重だと言われるが」と質問されると、「堤戦(堤聖也=角海老宝石)でつまずいているので、過信している暇はない」と即答。苦い経験を糧に、目の前の防衛戦だけを見据えている。
前回の那須川戦では序盤にペースを握られたが、井上は「前回の1〜2ラウンドのような展開にはならない」と断言。立ち上がりから主導権を渡さず、王者のボクシングを貫く。
興行のキャッチコピーである「これが最後」について聞かれると、井上は「これで自分との試合は最後になるから、他団体に挑戦するんじゃないですか」と刺激的な言葉を投げかけた。
会見後には、シャドーボクシングとミット打ちを1ラウンドずつ披露。ミット打ちではほとんどがジャブで手の内を隠したが、シャープな動きとテンポの良さで順調な仕上がりを印象づけた。
偵察に訪れた、那須川とコンビを組む葛西裕一GLOVES会長は、「やっぱり、スピードがあってテンポが速い。チャンピオンのボクシングですよね」と、王者の動きを分析した。
続けて、「再戦で手の内は知っている。こっちは崖っぷちなので、挑戦者らしく行くしかない。できたら倒したい。KOしないと楽しくないじゃないですか」と、那須川陣営の覚悟を示し、「今日見た感覚を本人にそのまま伝えたいと思う」と語った。
初戦の勝利に満足することなく、さらに完成度を高めてきた井上。王者は9月27日、進化したボクシングで再び那須川の前に立ちはだかる。
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