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[試合後会見]2026.5.2

プロ叩き上げと元アマチュアエリートの対決

プロ叩き上げと元アマチュアエリートの対決

 WBOアジアパシフィック(WBO-AP)フライ級王者の富岡浩介(23=RE:BOOT)が2日、東京ドームで、田中将吾(24=大橋)を相手に初防衛戦に臨んだ。

 プロ叩き上げの王者と、2年前にプロ転向しタイトル初挑戦を迎えた元アマチュアエリートによる若武者対決は、東京ドームで開催された「THE DAY」のオープニングカードに相応しい好カードとなった。

一進一退の攻防戦

 試合は序盤から左ストレートと右フックを軸に顔面にパンチを集める富岡に対して、田中はジャブと右ストレートに左ボディと右ボディストレートを加えた上下の打ち分けをしながら、プレスをかけてリズムを作った。富岡はリングを大きく回りながら、プレスを外して左ストレートを打ち終わりに合わせた。8回に富岡の有効打で田中が目尻をカットしたが、ダメージはなく、最後まで手数と運動量は減らなかった。一進一退の攻防は、ジャッジ三者三様のドロー。富岡が王座初防衛に成功した。

 ドロー防衛を果たした富岡は、東京ドームのど真ん中に設置されたリング上で、フラッシュインタビューのマイクを向けられると、「ちょっと結果が納得いかないけど、こんな大きな興行の第一試合に選んでいただき、関係者の皆様ありがとうございます」と、大舞台で試合ができたことに感謝した。それでも、不完全燃焼となった試合を振り返り、「田中選手はアマチュア経験もあって強かった」と、挑戦者を称えた上で、さらなる成長のためにさらに精進することを誓った。

 現日本同級王者の野上翔(25=RK蒲田)に対して、「一度負けてるんで、今年中にやりましょう」と、再戦を呼びかけた。

三者三様のドロー

 引き分けで初防衛に成功した富岡は「ギリギリで勝てて、負けなくてよかった。ドローでも防衛。負けていたらベルトがなくなっていたので、ホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。

 試合について「前の手での駆け引きは理想に近かったが、自分の倒したい欲が出てしまった」と振り返り、「自分の距離と相手の距離が同じで、ほんの少しの差で、どちらかが倒れる可能性があった」と接戦を認めた。「引き出しやメンタルの弱さをもっと修正しないと上には行けない」と課題を口にし、「練習してきたことを出せず、悪いところが出てしまったことにショックがある」と悔しさもにじませた。

富岡浩介が初防衛成功

 それでも「これまでコツコツやってきて獲れたベルト。この先、負けることがあるかもしれないが、コツコツやって世界チャンピオンになる」と前を向き、最後に「左ストレートには絶対的な自信があるので、これからも磨いていく」と力を込めた。

 射場哲也会長は「リードパンチが出始めてからリラックスしていたが、終盤から力みが出てしまい、勝ちきれなかったことが今後の課題」と指摘。

 父・富岡憲一チーフトレーナーも「前半は良い動きができていて、どこかで倒せると思ったが、力みが出て自分のボクシングができていなかった。ドローが妥当」と冷静に受け止めた。

悔しいドロー

 ドロー判定で、惜しくもベルトに手が届かなかった田中は「すごく悔しい。このチャンスを物にできず、今は何も考えられない」と唇を噛んだ。

 勝敗については「どっちか分からなかったが、ギリギリ勝てたと思っていた」と振り返ったが、「想定内の動きだったが、やってきたことを出せずに、良くない流れになったことが敗因」と受け止めた。

再出発を誓った!

 警戒していた左ストレートについても「チャンピオンの上手さに対応できず、ズルズルいってしまった」と反省。結果はドローだったが、「自分の中では負け」と厳しく言い切った。

 それでも「絶対に心は折れていない。この先も世界チャンピオンになるために、八重樫トレーナーと一からやっていく」と前を向いた。

 八重樫東トレーナーも「田中と同じ悔しい気持ち」と胸中を明かし、「富岡選手が強くて、この結果になったが、世界に行くには接っていても勝ち切らないといけない」と語り、「良いところも悪いところも受け入れ、また一からやり直す」と再出発を誓った。


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