[囲み取材]2025.11.25
大橋秀行会長が語った「井上拓真の勝利の立役者」

大橋秀行会長が25日、横浜市内のジムで囲み取材に応じ、24日にTOYOTA ARENA TOKYOで行われた「Prime Video Boxing 14」、WBCバンタム級1位の那須川天心対同級2位・井上拓真の一戦を振り返り、準備期間の舞台裏を語った。
会長は今回の勝利について、チーム全体の総合力とした上で、北野良氏と鈴木康弘トレーナーの名前を真っ先に挙げ、その貢献を高く評価した。
大橋会長は準備段階を振り返り、「真吾トレーナーと3人で那須川選手を研究したり、フィジカルを鍛えたりして仕上げた」と説明。井上真吾トレーナーも「本当に2人のおかげです」と、北野・鈴木両トレーナーへの感謝を口にした。
北野トレーナーは井上の成長に触れ、「今回は一つひとつの集中力が本当に高かった」と述べ、精神面での進化が大きなカギだったと語った。
9月25日に行われた発表会見に井上真吾トレーナーが姿を見せなかった件について、大橋会長は理由を初めて明かした。「真吾さんから『拓真のスパーリングの出来が悪いので、絶対に勝てるとは言えないので欠席させてもらえないでしょうか』と言われた」。
その後のスパーリングで、井上は調子を急上昇させ、過去最高のコンディションで試合当日を迎えたという。
この試合に向けて、同門で日本バンタム級7位の坂井優太(20=大橋)、堤麗斗(23=志成)、IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級9位の韓亮昊(はん・りゃんほ/28=六島)といったサウスポーの実力者とスパーリングを敢行、「サイドステップからのアッパーにも対応していて、あれが大きかった」と話すと、「天心選手がそれまで立っていたのに、8ラウンドが終わって椅子に座ったのを見て、こっちは勢いづいた」と試合中のポイントも語った。
大橋会長は那須川についても率直に評価した。「1〜2ラウンドを見て、これはやばいなと思った。想像以上にパンチ力もあってびっくりした。接近戦でのディフェンスを克服できれば、さらに強くなるし、この先厄介な相手になる」。対戦相手の成長にも驚嘆しつつ、その上で井上が勝ち切った価値を改めて強調した。
大橋ジムと帝拳ジムによる世界タイトルマッチは、2013年4月の五十嵐俊幸vs八重樫東以来2度目。大橋会長は「帝拳ジムと大橋ジムの試合が一番盛り上がる。これからも挑んでいきたい」と語り、ジム間のプライドを懸けた戦いへの意欲を示した。
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