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WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王座決定戦が24日、TOYOTA ARENA TOKYO で開催された「Prime Video Boxing 14」のメインイベントで行われ、同級1位の那須川天心(27=帝拳)と同じく2位の井上拓真(29=大橋)がついに激突。この試合のために、WBCが特別に用意したサムライベルトを手に入れたのはー。

序盤は、スピードと長いリーチで中間距離での攻防戦を制した那須川だったが、中盤に入ると、距離を詰めた拓真が手数を増やしてプレスを強めた。途中採点でイーブンだった4回終了後からリズムを作り直した拓真が、2-0(76-76,77-75,78-74)で8回を終えると、後半戦も右アッパーを連打する場面も作って、ボクシングキャリアの差を見せた。那須川も10回からはガードを下げて、テンポを変えて格闘技キャリアで培った勝負師の勘が冴えた。最終回は、拓真が顔面にパンチをまとめてガッツポーズで試合を終えた。
判定3-0(116-112,116-112,117-111)で、拓真がサムライベルトと緑のベルトを肩にかけた。

日本中が注目した一戦を制した拓真は「ホッとしてる。それに尽きる。返り咲いたと言うより、天心選手に勝てたと喜びを感じている」と胸の内を明かし、また「4ラウンドが終わった頃から自分のペースになり、ポイントを取っている感覚があり、このままいけば勝てると思った。色々な想定をし準備して、1、2ラウンドにペースを取られたが、そこから自分のペースを変えて相手を崩しにいき、顔色を変えずに試合を進めるのがお父さんとのプランで、淡々と進めることができた。練習は嘘をつかない」と振り返った。続けて、「とにかく目が良く、絶妙な距離感があった。プレッシャーを嫌がっているのはわかった。向こうもまた上がってくる選手で、再戦の可能性もあるし、キャリアを積めばもっと強くなる」と、那須川の強さを讃えると、「天心選手にリング上で『天心だからここまで来れた。ありがとう』と伝え、お互いに感謝を送りあった」と話し、天心への感謝を述べ、会見を終えた。

大橋秀行会長も「天心選手のフックやカウンターを見て、前回より数段強くなっていて2ラウンド時点では厳しいと思ったが、4ラウンドが終わって『勝てる』と確信に変わった」と、陣営の両者ともに勝敗の分かれ目が4ラウンド目だったことを分析した。

自身初の敗戦を喫した那須川は「本当にいろいろな人に応援してもらったが、結果に繋がらなかった。悔いもなく、出しきれたし、みんなに愛されていて、良い試合だった」と、感謝の言葉から始まると、「パンチを出さない距離に拓真選手がいて、手を出さずに先制を仕掛けられていて、経験の差を感じた。序盤に効かせたが目が生きていて、警戒しすぎてしまった。そこから立て直され、全体的に上手く、勝ちに来ていた」と拓真の強さを振り返った。
また「応援してくれる人たちに勝ち姿を見せられなかったが、生き様を見せることはできた。無敗に拘っていたわけじゃなく、みんなの前で恥をさらすのもかっこいい」と話すと、続けて「ブーイングされた時は故意じゃないし、よくあることで『もっと優しくしてよ』と思ったし、嫌われてるんですかね?」と、いつもの那須川節を披露。「採点を聞いた時に『ここから始まる』と思ったし、負けたことで自分の可能性を感じた。人生、結果通りにいかなくても面白い。辞める気持ちも一切ない。前を向いて堂々と生きる。拓真選手にやり返します、必ず」と自身初の敗戦を明るく切り返し、最後は「自分は前を向く、応援してくれている方も人生楽しんでいきましょう!」と会見を明るく締めくくった。

同席した浜田剛史代表は「上々のスタートだったが、途中採点を聞いて、これでポイントが取れないという焦りはあった。井上サイドの押せ押せの動きもあり、天心はどこかで前に出て、良いポイントを見せる必要があった」と振り返り、粟生隆寛トレーナーは「出だしは良かったが、拓真が攻勢を強めたところから後手に回ってしまった。相手がやりづらい動きをすれば勝てたのかな」と、勝敗を分けたポイントを話した。




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