[展開予想と戦力チャート]2025.11.18
長谷川穂積氏が那須川天心vs井上拓真を徹底分析! スピードと経験が交錯する勝負の行方

WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王座決定戦、那須川天心(27=帝拳)vs井上拓真(25=大橋)。この一戦を、誰よりも「バンタム級の頂点」を知る男がどう見ているのかーー。
元世界3階級制覇王者であり、WBC世界バンタム級王座を10度防衛した長谷川穂積氏が、両者の戦力を細かくチャート化し、序盤・中盤・終盤の流れまで踏み込んで展開予想した。
天心の圧倒的スピードか、拓真の研ぎ澄まされた経験か。長谷川氏が語ったのは、数字だけでは読み解けない"勝負の勘所"だった。2人の強みと弱みがどう噛み合い、どの瞬間に流れが変わるのか。バンタム級の未来を決める大一番を、レジェンドはいかに分析したのか?
日本ボクシング界の歴史を語る上で、名前を外すことはできない名チャンピオン。元世界3階級制覇王者、そしてWBC世界バンタム級王座を約5年にわたり守り抜き、10度の防衛に成功したレジェンドサウスポー。その歩みは、日本人ボクサーの可能性を一段も二段も引き上げた。
2002年、関西に突如として現れ、わずか数年で世界の頂点へ駆け上がった。2005年4月、当時14度防衛中という絶対王者のウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)にを撃破し、世界初挑戦で戴冠。新たなスターが誕生した瞬間だった。卓越したカウンター、切れ味鋭いステップ、そして高速連打。技巧と攻撃性を併せ持つスタイルは、ただ強いだけでなく、"魅せる強さ"を体現していた。強豪を次々と退けながら、観客を熱狂させ、感動の渦へと巻き込んだ。
2010年4月、長谷川氏とWBO世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)との事実上の王座統一戦は、いまなお語り継がれる名勝負。互いの意地と力量がぶつかり合った激闘は、世界レベルのボクシングが持つ凄みを日本に刻み込んだ。
バンタム級で王座を失った後も挑戦は止めず。2階級上げてWBC世界フェザー級王座を獲得し、さらにスーパーバンタム級転向後の2016年9月には、WBC世界スーパーバンタム級王座を戴冠。階級を問わず世界の強者たちと拳を交え、最後は"世界チャンピオンのまま引退"という華麗な幕引きを飾った。
引退後もその情熱は衰えることを知らない。解説者としてボクシングを深く伝え、YouTubeで自身の経験を惜しみなく発信。2018年4月にはジムを創設し、昨年6月に「KOBE長谷川ボクシングジム」としてプロ加盟。自らの背中を追う次世代育成にも力を注ぎ、競技の発展に多角的に貢献し続けている。
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