WBOアジアパシフィック・ライト級王者の保田克也(32=大橋)は、7月9日(火)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル118」のメインイベントで同級3位のプレスコ・カルコシア(28=比)を迎えて3度目の防衛戦に臨む。
昨年6月の王座決定戦で戴冠した保田は、防衛を重ねて世界ランキング入りを果たした。タイトルを獲って1年が経ち、心境の変化があったようだ。
■ジワジワと世界ランキングが上がっていますね。現在、WBO世界10位です。
保田 少しずつ来ていますね。前回のインタビューの日(昨年12月)にWBOランキングに入ったのですが、あれからこまめにチェックするようになりました。WBOランキングにしか入っていないので、WBOだけしか見ていませんが(笑)。でも、以前とは考え方が変わりました。
ライト級で国内ナンバーワンを目指す
■と、言いますと?
保田 国内で一番にならないとこの階級(ライト級)ではダメだなと。
■以前は「防衛戦を重ねながら世界ランキングを上げていきたい」と話していましたよね。
保田 チャンスを待って防衛を重ねていくだけではね…。雑誌の取材の際、「やっぱり国内で一番にならないとこの階級では(世界を目指すのは)難しいですよね」と言われて、「たしかにそうだな」と思いました。世界ランカーって米国人が多いじゃないですか。その世界ランカーが日本人選手とやるってあまりないじゃないですか。
■そうですね。
保田 結局、国内で一番にならないといけない。佐々木尽選手(八王子中屋)もそうですよね。豊嶋選手(豊嶋亮太=帝拳)や小原選手(小原佳太=三迫→引退)に勝ってナンバーワンを証明しましたからね。
■そうなると、ライト級の日本チャンピオン(三代大訓=横浜光)やOPBFチャンピオン(鈴木雅弘=角海老宝石)が気になるということですね?
保田 次戦をクリアしたら、三代選手か鈴木雅弘対宇津木秀(ワタナベ)戦の勝者とやりたいですね。年内にどっちかとやりたいと、会長にも伝えました。今回、試合間隔が空いた中で会長から、「誰とやりたい?」と聞かれたので、「鈴木選手とやりたいです」と答えました。ベルト1本だけでなく、他にも欲しくなりました。
■これまで、そのようなことは言ったことはあったのでしょうか?
保田 ないです。そしたら会長は、「本気で言っている?じゃあ、今から連絡してみるよ」と、鈴木選手のジムに連絡してくれたようですが、すでに、宇津木選手との試合が決まっていたようです。でも、うれしかったです。なので、選択防衛戦を挟むのですがここは、絶対に落とすわけにはいきません。