■こうして話しを聞いていて思ったのですが、試合の解説をしたら得意なのではないですか?
宇津木 苦手なんです(笑)。一度、堤(堤聖也=角海老宝石)の試合の解説をさせていただいたのですが、一緒にやった内藤律樹(E&Jカシアス)選手が話していることに、ただ、ただうなずいていました(笑)。頭に思い浮かんでいるのですが、緊張して言葉が出てこないんですよね。慣れたら出てくると思うのですが…、恥ずかしいですね。
■昨年は、日本王座を獲得し3戦全勝3KOと充実した一年でした。
宇津木 本当に変わったと思います。今年も目立てたらと思います。まずは次の試合に集中ですが、勝ってさらに上に行ければと思います。
■1年でライト級絶対王者の地位を確立していると思いますが。
宇津木 そうですかね?まだまだですよ。
■ランキングを見て仲里選手以外にも倒したい相手がいるということでしょうか?
宇津木 特にいないですが。三代(三代大訓=横浜光)が移籍したのでね。
■三代選手のことを意識しますか?
宇津木 同じジムだったから、対戦する可能性はなかったですが、同じ階級ですし三代も世界を狙っているので、そこは意識しますよね。
三代選手のことは気になる
■やりにくくないですか?
宇津木 大丈夫ですよ。アマチュア時代に対戦していますし、ジムでも何度もスパーリングをしていますし。お互いにいろいろと知っていますが、試合が決まれば、戦略も変えてくると思うので、正々堂々と戦ってですね。
■しかし、その前の仲里戦ですね。
宇津木 もちろんです。三代と仲里選手の試合も見ています。その時は自分はまだプロになっていない時ですね。
※2017年10月にA級トーナメント予選(6回戦)で三代と仲里が対戦。ダウン応酬の末、三代が判定勝ちした。
■現在、ワタナベジムの男子のチャンピオンは宇津木選手だけになります。
宇津木 王座返上とかもありましたから。特に気にしていないです。ジム内に自分より強い選手がたくさんいますもん。僕がただ返上しないでいるだけなので。兄貴(京口紘人)や谷口さん(谷口将隆)は負けてしまいましたが、僕なんかより結果を残していてすごいですし、ボクサーとして尊敬しています。僕が日本チャンピオンで、一人でワタナベジムを引っ張っていくんだという気持ちはないですね。まだまだ、そんなことを言える立場ではないです。世界で戦えるようになって、やっと言えるのかなと思います。