■ボクシングのほかには、仕事はどのようなことをしているのでしょうか?
加藤 精密板金という機械部品を作っています。中学を卒業してから、この会社に入ってずっといるので23年目になります。

■加藤選手は、勝ちも負けも印象深いというイメージです。
加藤 それは、よく言ってもらいますね。

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■中島選手の印象を教えてください。
加藤 スピードがあってテクニックがある。周りは「(中島選手は)パンチがないのでは?」と言いますがこの階級でパンチがないわけがないので。どう考えてもパンチもありますよ。ランキング1位ですし文句のつけようがない強さです。これまでで一番強い相手ですね。

■その中で自分の方が上回っているところは?
加藤 上回っているところかぁ…。良くも悪くも経験じゃないですか。勝ちも負けも経験しているので、少しだけ引き出しが多いのかな。場面によって対応できる引き出しが出てくるのでないかなと思います。自分としては、漫画「はじめの一歩」に出てくる武恵一の気分ですね。
※武恵一(はじめの一歩に出てくる登場人物で、福岡県のジムに所属する日本フェザー級1位のベテラン選手。主人公の幕之内一歩に挑戦した)

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■わかります!漫画のキャラクターですが、味があって良いキャラクターですよね。
加藤 相手は一回り以上、年下で彼は会見でも「僕のことは意識していない」と言っていたみたいですが。「まぁ、そうだよね。上を見ているもんね」と思いました。

下馬評を覆す

■加藤選手は?
加藤 僕は、彼に最大限のリスペクトを持ってますよ。あれだけ強い選手と戦えるんですから。僕の下馬評は悪いと思いますよ。相手の方が若くてスピードがあって、「まぁ、中島選手が勝つよね」という意見は多いんじゃないかなと思うんですよ。でも、それをひっくり返したら面白いですよね。会場はお客さんの声出しが解禁になりましたが、シーンとさせたら気持ちいいでしょうね。

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■ほとんどの試合を後楽園ホールで戦ってきた加藤選手にとって、関西で試合をするのは初めてです。
加藤 少し怖いですね(笑)。でも、楽しみですよ。日本タイトルですからね。やりたくてもできない選手がいる中で、この舞台に立てるわけですから。中島選手のような強い方とやれるんですから。

■暫定王座決定戦については、どうでしょうか?
加藤 暫定はつきますが、勝てばベルトを巻くことができるわけですから。目の前の試合に勝ってから、その後のことを考えます。

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