■勝つのは前提で圧勝を目指すと?
重岡 はい。絶対に圧勝。試合前から防衛回数を塗り替えるとか大きなことを言っておいて、一発目から手こずっていてはダメですよ。相手も「こいつはヤバいぞ」という選手でもないですしね。どうやって倒そうかな、と考えています。勝つけど手こずって勝ちたくない。判定勝ちとは絶対に嫌ですよ。
■ここがゴールではないと。
重岡 ただ、一つのゴールでもあるんですよ。ガキの頃から世界チャンピオンになることだけを目指してやってきた。小さい頃からボクシングを始めて気が付いた頃には世界チャンピオンになるのが夢だった。
■複数階級制覇や統一王者を目指す世界チャンピオンが多い中、防衛回数を目指すのは最近では珍しいですね。
重岡 ミニマム級で目立つには記録を出すしかないですから。
■しかし、具志堅氏が持つ13回の防衛記録は未だに破られていない大記録です。40年以上破られていません。
重岡 大きな壁ですよね。自分が中学生の時に出場したU-15の試合後のインタビューで「世界チャンピオンになって具志堅さんの記録を抜くのが夢です」と言っているのです。今思えば、そんな小さい頃から狙っていたんだなと。その頃からボクシングだけをやってきて練習してきた。だから、いけると思うんですよね。
■前戦は、地元・熊本で試合をしましたが、いずれ世界戦を地元でしたいですね。
重岡 そうですね。兄貴との世界戦ができたら最高ですね。一つの夢ですね。
■世界初挑戦ですが、重岡選手有利の声が多いです。重圧に感じたりはしないですか?
重岡 それは感じますよ。でも、ありがたいプレッシャーですが、それってずっとなんですよ。