■現在22歳ですが、ユース王座には興味がありますか?
松本 試合を決めるのは会長ですが少しだけありますね。フェザー級は英君がチャンピオンですが、高校2年の時にインターハイで試合をしているのです。カシミジムで強くなっているので、今戦ったらどうなるんだろう?と思います。自分は、尚弥さん(井上尚弥)とスパーリングをさせてもらっています。もちろん、試合とスパーリングが違うことはわかっています。でも、世界のレベルを体感している自負はあります。試合になったら日本のトップ選手にどこまで通用するかなというのは、気になるところではあります。
※英洸貴(カシミ=日本ユース・フェザー級王者)
■ここまで4戦全勝4KOです。これからもKO勝ちを続けていきたいですか?
松本 そこには、あまりこだわっていません。前戦、試合中に拳を痛めてしまったこともあり、初回が終わってから経験を積むためにもポイントアウトしようと思いながら戦っていました。倒そうと思わない方が倒せると思うので、その感覚でやりたいと思います。持ち味を出して捌き切る中で圧倒したい。KOだったり、ギブアップだったりとかフルマークの判定勝ちでも。フルマークでも(自分が)危ないと思わせるシーンを作りたくない。
打たれるイメージを払拭したい
■危なっかしいと思われるのは嫌だと?
松本 嫌です(笑)。デビュー戦も2戦目も印象の強いパンチをもらっていますが、その一発以外はほぼもらっていないです。でも、その印象が強いじゃないですか。なので「松本は打たれる」というイメージがついていて。悔しいですよね。
■前戦に続いて、世界戦のアンダーカードに出場します。期待の大きさを感じます。
松本 プレッシャーには感じていません。特に緊張はしないですね。
技術の高さをアピールする
■ミライ☆モンスターというニックネームですが、"ミライ"が外れると「モンスター」になります。いずれは違うニックネームがほしいですね。
松本 今はいいんですけど、もっと先になったらほしいですね。昨日、フェニックスバトルの「煽りV」の電話取材だったのですが、キャッチコピーを違うパターンでも、とのことですので楽しみです。
■次戦、ここを見てほしいというところを教えてください。
松本 ファイター化のイメージを持たれていると思うので、ジャブだったりディフェンスだったり技術の高さをアピールしたいです。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
「デビュー戦でダウンした悔しさは忘れない」。高みを目指しているからこそ、現状に満足はしていない。打たせずに打つ理想の形に近づけながらキャリアを重ねている松本。次戦では、沖縄の強打者をテクニックで翻弄するつもりだ。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/>Kishimoto・Bobby・OoTA>