■ただ、武居選手は「河村選手のことを格上」と話していました。
河村 そうはいっても、その感情はリングに持ってこないでしょう。ボクシングのキャリアでは僕の方が上ですが、武居選手は元K-1の世界チャンピオンですから。種目は違うといっても、一度頂点に立っている選手。パンチの技術がどうこうではなくてすごいと思います。
■コンビを組んでいる春木博志会長とはどのような取り組みをしていますか?
河村 前回の試合は判定まで行くつもりで練習しましたが、次戦については「倒しに行こう」とGOサインが出ています。と言いながらアウトボクシングをするかもしれませんが(笑)。それは対峙してみてですね。
堺春木ジム初の試合で勝つ
■いろいろと仕掛けますね(笑)
河村 堺春木ジムがスタートして初の試合ですので初勝利しますよ。会長は本当にピュアな方で一緒にいて青春ができてます。
■次戦は10回戦になります。河村選手はたしかタイで12ラウンドを戦いましたね。
河村 そうです。その前にも石橋選手と10回戦で試合をしました。タイでは、保育園の広場で試合をしました。
※2015年10月に石橋竣(アポロ)と対戦し7回TKO勝ち
※2016年1月にタイで当時世界ランカーのマイク・タワッチャイとIBFアジア・スーパーバンタム級王座を争い判定負け
■ここを勝てば一気に名前をアピールできるチャンスです。
河村 相手はめちゃくちゃ強いですが、ジムとともに名前を売っていきたいです。
■連敗中のモヤモヤした気持ちを晴らすには勝つしかありません。
河村 「倒します」とか「勝ちます」とかその言葉を言っていいのかな、と思う時もありますが、勝つしかない。勝ちたいですし。
■全日本新人王になったのは2013年ですよね?
河村 そうです。結構、同期の選手も引退しているのでね。「まだ頑張ってんねんぞ!」というところを見せたいです。
■では、試合への意気込みをお願いします。
河村 ジム初勝利をものにします。勝ちます!
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
次戦で28戦目になる河村だが、実に濃密なキャリアを重ねている。武居を食ってやろうとする心意気やよし。初回からフルスロットルで行くのか。それとも空転させて後半勝負に持ち込むのか?河村の戦略が非常に興味深い。電話口で「ここで終わるわけにはいかない」。次戦に賭ける強い意志を感じた。
<取材・構成/やすおかだいご>
<試合写真/>Bobby>
<写真提供/>堺春木ジム>