日本スーパーバンタム級16位の河村真吾(31=堺春木)は、4月22日(金)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.87」のセミファイナルで元K-1ワールドグランプリ・スーパーバンタム級王者の武居由樹(25=大橋)と対戦する。
武居は、K-1で頂点を極めてボクシングに転向すると、ここまで3試合連続初回KO勝ちしている世界を期待されるホープだ。4戦目の相手に選ばれた河村は、かつて2度のタイトル挑戦経験がある日本ランカーだが、ここ数戦は勝ち星から遠ざかっている。
それでもこのオファーに即決し「武居選手に勝って名前を売る!」と気合い十分だ。2月22日の発表会見後に、電話取材で意気込みを聞くと武居をリスペクトしながらも「噛み砕きますよ!」と言葉に力を込めた。
試合のオファーを即決
■河村選手にとって名前を売る大きなチャンスが巡ってきました。
河村 発表会見(2月22日)がYouTubeでライブ配信されていると聞き、ちらっと動画で見ました。武居選手はめちゃくちゃ良い人そうですね。「でも、リングに上がったら違うんだろうな」。映像からそれが伝わりましたので、気が引き締まりました。あんなにニコニコしているのにリングに立ったらすごいんだろうなと。
■武居選手との試合の話を聞いた時の心境を聞かせてください。
河村 傍から見たらバカだと思われるでしょうが(笑)。試合の話が来て断るという考えがないです。中学の先輩で地元(大阪堺市)を拠点にキックボクサーをしている方がいまして。それまで交流がなかったのですが、試合会場で顔を合わせることが多くなり、「パンチの強化がしたい」とジムで練習することになりました。その頃にちょうど武居選手との試合が決まって、キックボクサーに何か縁を感じました。
■武居選手の印象を聞かせてください。
河村 前戦の映像を見たのですが、独特の間合いがあるなと思いました。映像でそれなのですから、向き合ったらハンパないと思う。距離感と"仕留め感"がすごいです。
■発表会見で、大橋秀行会長からは初回から狙ってほしいと言われていましたが。
河村 そうなんですね。舐められていますね(笑)。僕もいきますよ!逃げる必要もないですし、さらに燃えました。大橋会長がパンパンに空気を入れてくれているんだったら自分もいきますよ。
■言える範囲で良いのですが、付け入る隙はありますか?
河村 倒す瞬間だけ、ゆっくりと映像を見たので何とも言えないので、隙を見つけるのはこれからですね。雑な部分が見られたのですが、あれは安全だとわかっていて動けているんですよ。なので、そこが隙だとは思っていないです。ただ、僕も仕留め感には自信があるので来てくれたら最高の試合になりますよ。
■こういってはアレですが、相手は河村選手が持っているランキングを奪いに来ます。
河村 自分はジャパニーズ噛ませ犬でしょう。逆に自分としては、噛みつくんじゃなくて噛み砕いてやりますよ。