■無観客試合については、どのように考えていますか?
永田 もちろん、プロになって初めてです。いつもは聞こえないような打撃音とか聞こえるのかなと思います。相撲も無観客でやりましたが、いつもは聞こえないような音が聞こえて臨場感があったそうですね。
■永田選手は、いつもコールを受けた後に四股を踏むパフォーマンスをしていますが、今回もやりますか?
永田 (笑)。どうしようかな…、今回もやります! テレビを見てくれる方にお届けできればと思います。
■故郷の宮崎県から応援幕をプレゼントされたそうですね。
永田 そうなんです! 5年前から宮崎県で教育ボランティアをしていて、外部講師として地元の小学6年生に自分が経験したことなどを体を動かしながら話しているのです。その生徒たちが中学生になったのですが、サプライズで寄せ書きをしてくれました。本当にうれしかったです!
■永田選手にとっては、2度目のタイトル挑戦になります。今回は、挑戦者決定戦を勝ち上がって挑みます。
永田 チャンスを掴み取っての試合です。前回はチャンスをもらったのにものにできなかったので何が何でも勝つために戦うだけです。
※2018年10月にOPBF東洋太平洋スーパーライト級王者の内藤律樹(28=E&Jカシアス)に挑戦したが2-1の判定負けを喫した。
■同門の選手が次々にチャンピオンになっているのを見て感じるものもあったと思いますが。
永田 周りを見たらみんなチャンピオンになっています。ジムに入門して6年目になりますが、未だにベルトを獲っていないので、結果で感謝の気持ちを伝えたいです。
■では、最後に試合への意気込みを聞かせてください。
永田 倒すことなんて考えていないです。とにかく勝つことだけを考えます。
■加藤健太トレーナーに話を聞いた。
加藤 前回の試合から体の使い方とボクシングがわかってきたが、まだ練習の50%しか力を出せていない。当日は永田の強さを全面に出していく。独りよがりにならず、相手のことをしっかりと考えることができれば必ず勝てます。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
勝てば三迫ジム現役6人目の日本チャンピオン誕生となる一戦で大役が回ってきた。しかし、永田は重圧を感じるより、その雰囲気を楽しんでいるように見えた。加藤トレーナーとの絆もより深まり、機は熟したように見えた。"井上撃破"だけを見てきた男は、当日どのような仕掛けをするのか。7月16日後楽園ホール、永田が"漢"になれるかどうかのジャッジが下される!
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/KISHIMOTO・野原・Bobby>