1年ぶりの復帰戦で再び世界をアピールする! OPBF東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(34=大橋)は、7月16日(木)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」で同級14位の殿本恭平(24=勝輝)を迎えて4度目の防衛戦に臨む。
新型コロナウィルス感染拡大防止のためボクシング興行は3月からストップしていたが、清水の再起戦から東京ではボクシング興行が再開する。
清水はロンドン五輪銅メダリストの実績を引っ提げ2016年にプロデビュー。"ダイヤモンドレフト"と言われる強烈な左ストレートを武器に全勝全KOで世界への道を突き進んでいた。世界への可能性を広げるべく、昨年7月にジョー・ノイナイ(24=比国)が保持するWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王座に挑戦したが、3度のダウンを喫して初黒星となった。清水は、「負けてしまったことは気にしても仕方がない」と気持ちを切り替えている。
■今度の試合は無観客になります。プロアマ通じて、これまでの長いボクシングキャリアの中でも初めての経験ですか?
清水 はい。でも、アマチュア時代、地方予選なんかはお客さんがいなくて関係者が多い中で試合をしてきたので、それとあまり変わらないのかなと思います。アマチュアで様々なことを経験してきましたから問題ありません。グローブの重さは違いますが、試合が始まったらスパーリングと一緒じゃないですか。あと、少し気になることがあるんですが。
■何でしょう?
清水 入場曲って流れるんですかね?どうでも良いことですが(笑)。
■でも、それこそ入場曲がなかったとしてもアマチュアの試合で流れることは少ないのでは…。
清水 そう言われてみたら(アマチュアの試合は)流れないからめちゃめちゃ慣れていますね(笑)。
■自粛期間中は、どのようなトレーニングを行っていましたか?
清水 とにかくランニングと自宅で腕立て伏せを中心とした筋力トレーニング、あとは公園で懸垂をしていました。
■自粛中に何か始めたことはありましたか?
清水 これまで外食が多かったのですが、自炊をするようになりました。大学時代は寮生活だったので料理はしていたのですが。あまり手の込んだ料理をするとカロリーが高くなってしまうので、野菜を茹でたり肉を焼いたりと簡単なものですよ。
■スパーリングは、いつから開始しましたか?
清水 20日前から週2ペースで行っていて、今日までで5回ほどやりました。昨年の試合後はマスボクシングはしていたのですが、スパーリングはしていませんでした。コロナの影響でスパーリングをするのが遅くなりましたが大丈夫です。
■スパーリングができなくて焦りはありませんでしたか。
清水 多少はありますよ。これからも試合までにPCR検査を2回して臨みます。ただ、このような状況で試合ができるのはすごくありがたいです。
■前回の試合の映像は、どのくらい見直しましたか?
清水 一度も見ていないです。動きが悪すぎたので見ても仕方がないなと。終わったことなので本来の動きを取り戻していく作業をしていきます。