■昨年7月の試合が終わってから復帰するまでの経緯を教えてください。
清水 目の手術をして2〜3日で退院して3週間後にはジムワークを再開しました。負けた時はショックでしたが、今はポジティブな気持ちですし、精神的にやられてはいないです。
■相手の殿本選手の印象を教えてください。
清水 バランスが良くてキャリアもある。何をしてくるかわからないので警戒しています。いろいろなパターンを想定して練習しています。
■何をしてくるのか分からないというのは?
清水 ベテラン選手なのでね。慎重に進めていきたいです。
■約1年半ぶりのフェザー級での試合になりますが。
清水 フェザー級での試合は久しぶりなので、今回は体重をかなり早めに落としています。時間に余裕を持って落としているので問題はないですよ。
■興行が行われるのが難しい状況で、ジムが清水選手の試合を組んだのは復活してほしいからですね。
清水 はい。その期待に応えたいです。世間は暗いニュースばかりなので明るいニュースを届けたいです。
■7月16日は、どのような試合を見せたいですか?
清水 必ず勝つこと。そして無事に興行が終わればと思います。
■再起戦ですが、背水の陣という気持ちでしょうか?
清水 そこを考えてもしょうがないので、一戦一戦を頑張ってやるだけです。当日はベストコンディションに持っていきます。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
「ポジティブに頑張ります」。無観客試合でのタイトル戦で雰囲気は違うだろうが、清水はまったく意に介さなかった。前戦で受けた心身のダメージはどの程度抜けたのか? 初回の出方が非常に興味深い。ロンドンオリンピック銅メダリストの清水は自身の代名詞"ダイヤモンドレフト"を炸裂させて復活の狼煙を上げたいところ。2020年、強い清水聡が帰ってくる!
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/KISHIMOTO・大囿周作>