日本スーパーライト級1位の井上浩樹(26=大橋)が4月6日(土)に後楽園ホールで王者の細川バレンタイン(37=角海老宝石)に挑戦する。井上は、2015年12月に豊富なアマチュアキャリアを引っ提げてプロに転向すると、スピードと卓越したテクニックで無敗のまま、ついにベルトに挑む。
強すぎるがゆえにチャンスに恵まれなかった井上だが、連勝し指名挑戦者まで上り詰めた。決戦を1ヶ月後に控えた井上に心境を聞いた。
■いよいよ日本タイトルに挑戦します。やっときたチャンスという思いではないでしょうか?
井上 そうですね。ちょっと待ちましたからね。ただ、もっと早く戦っていたら、今ほど自信があったかというと「どうかな」と思う部分もあります。自信もついた今の方がタイミング的には良かったかなと思います。
■チャンピオンの細川選手とは3年前にスパーリングをしていたそうですが優勢だったみたいですね。
井上 かなり前ですよね。ただ、何年も経っているので内容に関してはあまり覚えていないです。
■細川選手の試合はここ何試合か、最前列で見ていますがどのように感じましたか?
井上 自分のボクシングと違うスタイルで試合をしているので、基本的には参考にしないので片隅に入れておくという感じですね。会場に行っているのは「来ているよ」という印象付けです(笑)。
■細川選手は、インタビューで「あの時とは全然違う人物だと思っていた方が良い」と言っています。
井上 もちろんそう思っていますよ。前のスパーリングや試合はまったく参考にしていませんよ。リング上で対面してからって感じですね。
■13pの身長差についてはどうですか?
井上 どうなんですかねぇ?プロになってからそこまで身長の低い相手と戦っていないので、ボディも打ちにくそうですね。逆にやりづらいかもしれないですね。一番良いのは向かって来るところにカウンターを合わせる展開ですが、懐に入られてもみ合いになっても勝てるようにしていきたいし、それが自分にとって良い経験になると思います。いろいろなことができればいいなと思います。
■細川選手のどの辺りを警戒しますか?
井上 気持ちが強いのでそこだけですね。相手に飲み込まれないように気をつけたいです。