■昨年10月の挑戦者決定戦では最大5ポイント差を付けましたが、スミス選手の奮闘に苦労しましたね。
井上 あの試合は良い経験になりました。やりづらくはなかったのですが、ケガで単純に練習不足だったので、不安な気持ちでリングに上がりました。練習後のケアの部分で甘さが出ました。しっかりやっていかないといけないと思いました。
※マーカス・スミス(平仲)と対戦し2〜5ポイント差をつけて判定勝ち

■念願のタイトル戦なので、いつもと力の入り方も違うのではないですか?
井上 あまり変わらないですね。周りはテンションが上がっているのですが、僕は普段の試合の感じと同じ…。でもそれが逆に怖いんですよね。まぁ、自分のペースでやれたらいいかなと思います。

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■昨年、従兄弟の拓真選手が世界王座を獲った試合では涙を流したそうですね。
井上 入場の時点で泣いちゃいました。ナオ(尚弥)に関しては同い年くらいの感覚なのですが、タク(拓真)は年下のイメージが抜けないので、弟のような存在で、そのタクが世界戦をやるんだと思うと感極まりました。試合後はとりあえず握手しました。

■井上家の3人はまだ一人も負けていません。少なからずプレッシャーにはならないですか?
井上 そこなんですよね。あまり考えないようにしていますが…、僕個人が負けたとなるといいんですけど、「尚弥の従兄弟が負けた」とそこで迷惑をかけるのは嫌ですね。だからこそ負けたくない。

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■大一番に向けて好きなアニメも控えているのではないですか?
井上 いえ。まったく控えていません。3〜4月は特に行きたいイベントがないのですが、5月は行きたいイベントがあります。あっ!でもナオの試合と日程が被っていたんだった!18日ですよね?そこでどっちに行くか迷っているんだった…(笑)。

■では、最後に試合への意気込みをお願いします。
井上 とにかく勝ちたいです。勝って次に繋げられる勝ち方、お互いにとって良い経験値になる試合がしたいです。

■どうもありがとうございました。

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「ボクモバの目」
　チャンピオンカーニバル注目の好カードにも気持ちを高ぶらせることなく静かに闘志を燃やしていた井上。ベルトを巻きメキメキと実力をつけている細川に最大限にリスペクトしてアタックする。デビュー戦後全勝の井上は、大きなプレッシャーの中での挑戦となるが、持ち前のスピードを活かしかき回したい。当日の両者の攻防が楽しみでならない。会場で見ることをおススメする。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/KISHIMOTO・試合写真/野原>

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