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[特集]リングサイドの目
2018.12.30


井上拓真(大橋)の世界初挑戦!


 WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級5位の井上拓真(大橋)が30日、大田区総合体育館で同級2位のペッチCPフレッシュマート(タサーナ・サンパッタン/タイ)とWBC同級暫定王座を争った。偉大な兄・尚弥とともに汗を流し、兄弟世界王者誕生の夢に向けてリングに井上は、48戦全勝の長身サウスポーのペッチから勝利を奪うことができたのか?



 井上は初回から積極的な攻撃を仕掛け、ペッチの左を外して右ストレートを好打した。ペッチも距離を詰めてワンツーを繰り出すが井上は冷静に反応。4回終了時は3者ともに2ポイント差で井上がリードした。中盤は、前に出るペッチを冷静に捌き、8回終了時は77-75、78-74、79-73とさらにリードを広げた。10回、井上は左ボディで動きを止めて山場を作ったがペッチも追撃を許さず。時折、右構えにスイッチしながら流れを変えようとするが、井上はスピードを活かした攻撃で主導権を渡さなかった。12回、ペッチは右アッパーで顔を弾き逆転を狙ったが、井上も最後まで足を止めず、判定勝ちで暫定王座を獲得した。



■WBC世界バンタム級暫定王者
■井上拓真(大橋)
「勝ててホッとしました。1ラウンド目に効かせることができたが、逆に焦ってしまい、3ラウンドのバッティングでリズムを崩した。そこから切り換え、足を使い立て直せたのは収穫だが課題の多い内容だった。尚弥以上のインパクトを出すのは難しいが、課題をひとつずつクリアし、自分のできるボクシングをしていきたい」



■WBC世界バンタム級2位
■ペッチCPフレッシュマート
「1ラウンドはドキドキ(緊張)とワクワク(高揚)で硬くビックリした。途中採点で負けてるのを聞いて焦ったけど、スイッチしたりすべてを出そうと努力はした。井上はストレートが良くて上手かった。逃げるのも上手かったけどね(笑)。世界戦も海外での試合も初めてだったが楽しくできた。良い経験になった。日本、タイで応援してくれるファンの皆さんにお礼を言いたい 」



■WBA世界バンタム級王者
■井上尚弥(大橋)
「素直にうれしい。内容は良くなかったが結果が第一。まだ23歳で先が長いので課題はこれから修正していけば良い。タイの選手は世界戦になると気持ちをガラッと変えてくるが、そこは拓真も父も会長も感じていたと思う。リングに上がる前に『人生をかけていけよ』と言った。ベルトを獲るのと獲らないのでは人生が大きく変わってくる。ただ、まだ暫定王座なので浮かれて喜んでいられない。来年には正規王座との統一戦があるのでそこを勝ったら本当に喜べますね。あとは自分がWBSSを優勝したらガサッと井上家にバンタム級のベルトが来るので楽しみ」 

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