日本ミニマム級2位の長谷部守里(27=三迫)は、4月26日(水)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.99」で同級1位の高田勇仁(24=ライオンズ)と空位の日本王座を争う。

　長谷部は、昨年11月に金谷勇利(26=金子)に6回TKO勝ちしランキング返り咲きを果たした。当初は、指名挑戦者として挑む予定だったが、2月14日(火)に予定されていた高田と小浦翼(E&Jカシアス)による王座決定戦が中止となったため、長谷部にチャンスが回ってきた。

　長谷部は、高校入学と同時に三迫ジムに入門したプロ叩き上げで、勝ち負けを繰り返しながらタイトルマッチの舞台まで勝ち上がってきた。両者は、4回戦時代の2016年4月26日に対戦し、長谷部が4回TKO勝ちしている。奇しくもちょうど7年後にベルトを懸けて再び拳を交える。

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■本日(取材日:3月1日)は、小原選手(小原佳太)と佐川選手(佐川遼)そして長谷部選手の取材でした。最初に小原選手に取材したのですが、「僕と佐川はいいので長谷部を取り上げてください」と(笑)。
長谷部 (爆笑)。なんか二度とインタビューがないみたいじゃないですか(笑)。ラストチャンスみたいな(笑)。でも、ありがたいです。一番のジム頭の小原さんからこんなことを言ってもらえるなんてうれしいです。

■王座決定戦が決まりました。当初は指名戦で挑む流れでしたが、チャンスが回ってきました。
長谷部 前回の試合で勝ってランキングに返り咲いた時に、次はもしかすると(タイトルマッチが)あるかも、と聞いていたので準備をしていました。なので、決まった時は、びっくりしたというより「ついにきたか!」という感じです。ただ、自分としては、6月くらいなのかなと思っていたので、思ったより早く挑戦することになりました。

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■先輩の吉野修一郎選手の米国の試合(4月9日、米国ニュージャージー州)を観戦する予定だったということですが。
長谷部 そうなんです。試合のチケットを買っていました。2月14日(火)にチケットを購入して、翌日にタイトルマッチの話を聞いたので。もう吉野さんのチケットは諦めました(苦笑)。米国でボクシングの試合を見る機会なんて一生に一度あるかどうかだと思いましたが、自分の大事な試合が決まりましたので。

■高田選手とは、新人王予選で対戦して逆転KO勝ちしています。
長谷部 はい。途中、ポイント的に劣勢でしたが、最終ラウンドに倒しました。

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■あの試合は見ていたのでよく覚えています。逆転で勝った時に、応援に来ていた三迫ジムの選手たちが、まるでタイトルマッチで勝った時のように盛り上がっていました。
長谷部 あの時は自分も大騒ぎをしてしまい、今から考えると恥ずかしいですね。

■長谷部選手は、ジムの仲間から特に好かれているのを感じます。
長谷部 これは自慢ではないのですが、昔から先輩に好かれている気がします。面倒を見てもらっています。

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■高田選手は強豪との対戦を経て、現在連勝中で乗っています。
長谷部 自分が一度勝っていると言っても、運があったからです。どのパンチで倒したかもわからないくらいで。正直なところ、勝ったとは思っていないんですよね。高田選手は、キャリアを重ねて強くなった。向こうはリベンジマッチだと思っているでしょうが、自分も雪辱の思いです。

自分にとっても雪辱の思い

■勝っているけどそうではないと。
長谷部 はい。勝っているとは思っていません。今度こそしっかりと勝ちたい。

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